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猫背の虎 動乱始末

猫背の虎 動乱始末

猫背の虎 動乱始末

作家
真保裕一
出版社
集英社
発売日
2012-04-05
ISBN
9784087714487
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猫背の虎 動乱始末 / 感想・レビュー

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ドナルド@灯れ松明の火

当番方同心虎之助は安政の大地震で惨状を呈する江戸を走り回って怪我人を助けたり炊出しの陣頭指揮を執り治安維持に努めていた。臨時の市中見廻り同心を仰せつかり偉大だった見廻り同心の父(仏の大龍)を継いだ形になった。人情溢れる取り調べや事件の謎を父親時代からの松五郎と解決していく。見合いで断られた娘の姉に淡い恋心を持ち見廻りの合間に覗きに行くなど何だか微笑ましい。短編集の形だが、事件の謎や恋心は繋がっている。最初嫌味に感じていた、剣突をくらわす母親や出戻りの姉2人が事件を解くヒントをくれたりしていいチームだった。

2012/10/16

ケイ

江戸末期の大震災直後に、若い同心が奔走する。炊き出しやお救い小屋の建設など、今と同じような事が当時から行われていたのだか、貧しさから打ち壊しが起こっていたのが今との違いだろうか。内容としては、軽く読める捕物帖。母親の真木があまりにも口を出しすぎではないかと鬱陶しさを覚えた、

2013/11/22

のほほん@灯れ松明の火

安政。この時代の話なのに「幕末」よりも“町”市井の話であったことが、とても新鮮でした。虎之助のお役目に対するひたむきな姿勢、町人を助けよう!とする気概が素敵だったのに…佳代さんとのことはこの話に必要だったでしょうか…。佐吉や利平さんのように虎之助に協力者が増えていくところが好きでした。安楽椅子探偵のような母上、叱咤激励する姉上のもと、ただひたすら駆け回る虎之助の話が読みたかったです。

2013/03/26

ゆみねこ

真保さんの時代小説は初読み。江戸末期安政の大地震後の動乱の中で、尊敬する父の跡を追い町廻りの役を仰せつかる。口うるさい母と二人の姉たちに頭の上がらない男の人情味あふれる物語。これ、シリーズ化しないかな?虎之助の活躍ぶりをもっと読んでみたい。

2012/08/08

Our Homeisland

好きな作家でこの人の作品はかなりの数を読んできたが、時代もののジャンルでは、これが初めてでした。出来は、それほどでもなかったと思います。手に汗にぎる興奮度が低いですし、のめり込めずに、登場人物たちもそれほど魅力的ではなかったです。「こういうストーリーで進むのだよ。」というのはそれはそうなのでしょうが、どうにも展開が予定調和的すぎるというか、自然な納得感が無くて、唐突に話が展開するというような部分が多くて楽しめなかったのだと思います。江戸下町の情景の描写や当時の世相の説明はうまく描けていたと感じました。

2014/02/11

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