解
解 / 感想・レビュー
ミカママ
ミステリーかと期待して読むと、期待はずれかもしれません。これは作者が「平成という時代の空気感を楽しむための」作品かも、と言っている通りなのでしょう。また人と人とのコミュニケーションの変化を「解(ほど)けちゃった状態」、とも。それで「解」なのでしょう。各章が年代ごとになっているので、ああ自分はこの年何してたっけ?と考えながら読むのが楽しかった。この作品と対となっている「衆」のほうもぜひ読んでみたいです。
2013/04/06
nyanco
政治家と作家、二人の夢は全く違うものだが、お互いを励みに二人は夢の実現を目指す… ああ、平成ってこんな時代だったな…と、あちこちで思った。 インターネットが普段の生活に入り込み、ネットビジネスが繁盛し、そして3.11へと… 大江の過去の事件を鷹西がどう記事にするのか…が気になって読み進めたのですが、う~~~んそういう結末? 大義の前には…ということなのかなぁ… どうにも腑に落ちないラストでした。
2012/09/26
ロッシーニ@めざせ正社員
平成の始まりと同時に鷹西と大江は夢を抱き社会へ。しかし、鷹西は作家の夢に行き詰まり、大江はITビジネスで時代の寵児となり、そして……。面白かったんだけど、ラストがちょっと消化不良な感じです。しかし、「解」のタイトルの意味にも気づかされました。また、作中に描かれる平成の出来事、売れない作家の現実などはかなり興味深いものがあります。
2014/03/12
けい
こういうラストもありか。読者に投げかける面白い終わり方であったし、間の内容も面白かった。ただ少し設定に無理があって、それを最後まで引きずってしまい、読む側としては何か不完全燃焼な感じだった。ストーリーや文章は面白かっただけに少し残念。
2013/01/25
スミレ
【祝100冊・堂場瞬一祭り】ファイナル♪ 新聞記者を経て人気作家となった鷹西と、起業家を経て政治家となった大江。互いの夢を誓い合い、そして叶えた親友の二人。 その友情がとても素敵でした。 だからこそ、簡単に疑ってしまうこと、「口を塞ごう」と考えてしまうことに、とても違和感を感じました。 ラストで迎えた直接対決の結末はあっけなく、肩透かし感があります。 この二人の友情はこれからどうなるのか気になります。 新聞社勤務を経て人気作家となった堂場さん。 鷹西は、過去の堂場さんなのかな(^^)
2016/05/31
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