虫樹音楽集
虫樹音楽集 / 感想・レビュー
山田太郎
自分が今住んでるところがでてきたので、びっくりした、ほんのちょっとだけど。わけわかんない話だけど面白かった。なんか笑えるから好きだな。エッセイかと思ったら小説でなんかこのわけのわかんなさはいいとおもいました。
2012/12/29
兎乃
連作9編。「虫王伝」を文学カフェ&バー"リズール"で先生自ら朗読&フルート演奏された時に、jam sessionのような形で三味線を入れさせていただきました。ノイズや打楽器のような感じで、いわゆる西洋楽器には無い「音」、それだけを要求され、私にはとても刺激的な即興演奏のひとときでした。作品はどれも興味深く、『変態』していくザムザの乾いた、そして内部のねっとりした「音」に寄り添い或いは突き放されながら、身を委ねたい。奥泉節炸裂のクールな本です。装丁も素敵。8番目に収められている「変身の書架」が好きです。
2012/11/15
miroku
奥泉光特有の迷走が不思議なリズムを刻む。着地点は・・・いや、着地したのかどうかさえ解らない。全ては霧の中。人生こそ虚構。
2013/03/30
わんこのしっぽ
読み終わって新年第一冊目がこっれ…。と思ってしまいましたが図書館本ですので^^;最後の最後でそう来ましたか~!!一気に迷宮に突き落とされた感じです。何処まで現実で、何処から嘘!?そして何処から小説なの~作者と言う奏者に踊らされた読後感です。決して嫌ではありません。しかし、とてもクワコーシリーズと同じ作者と思えない…^^;
2013/01/01
てふてふこ
仮想なのだろうけど、具体的に書かれているのでイモナベやその周囲の人達って本当にいたの?と思ってしまう。虫樹はありえないけど・・・虫樹譚のムカデのシーンは強烈で夢に出てきてしまいました。カフカとジャズで、こんな奇妙な作品が産まれるのですねぇ。
2014/07/26
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