岳飛伝 3 嘶鳴の章
岳飛伝 3 嘶鳴の章 / 感想・レビュー
榊原 香織
全17巻の3 天性の将軍の器、秦容が、なんと、若いのにさっさと軍を引退して、未開の地、南(ベトナム?)へ行ってしまう。 畑を開墾して、幻の甘藷畑を作るんだそう。 この時代、砂糖はまだ未知の物。
2022/02/19
ヨーイチ
岳飛伝はよしておこう、と思っていた。そりゃ読めば面白いに決まっているし、水滸伝時代からの思い入れを刺激してくれるし。ここまで読んで主人公の岳飛が楊令を継承して軍人として雄飛していくことが予想できる。新しい時代になり水滸伝の子供達が其々の新しい道を歩み始める。南方の開拓なんてのもあるし、放浪の笛吹きとか親達が目を回すような展開も。強大な敵が無いということは、軍人組織もそれなりの在り方が求められるってことなのだろう。
2019/05/20
maito/まいと
非常に大きな大きな変動が起きた巻。呉用から梁山泊を託された宣凱、自身の慢心から生死を彷徨い、思わぬ出会いとつながりを得る王貴、純粋さと想いを込め続ける王清など新しい世代が躍動している梁山泊陣営は、切なさと甘酸っぱさと若さで、読んでいてエネルギーをもらい、吸い取られる気分になったわ(笑)史進や李俊の寂しさもあり、秦容の旅立ちあり、と変わらなきゃいけないんだな、としんみりする一幕も。その一方で(ある意味穏やかな)日々が綴られる岳飛陣営、平和だなあ。が、梁山泊と金の講和によって、金VS南宋は目前だ!
2013/02/19
巨峰
いろいろ納得の展開。秦容は、そうだろうなあと。南の開墾に魅力があるかは、疑問ではあるが。梁山泊が一歩下がり、岳飛が前にでてくるのだろうか。南宋と金の激突は史実通り。では、梁山泊の英雄たちはどうするのだ。
2012/11/24
鯖
「梁山泊が全く消えてしまうということはない。交易の道は残る。水軍も残る。そこで働いてる、人間たちも残る」秦容が軍を引退してベトナムに甘藷作りに行くの驚いた…。パパが聞いたらぶちぎれるかな、げらげら笑うかな。でも公淑ママや王進保育園のみなさんにとっては秦容のその生き方こそが供養になると思う。ひとりくらい戦さで死なんやつがいてもいいべ。甘藷で砂糖ができたら交易にも絡んでくるのかな。青木昆陽のサツマイモじゃないけど日本とも絡むのかな。楽しみ楽しみ。しかし楊令は陰だったけど、岳飛は底抜けに陽の人間なんだなあ。
2023/05/14
感想・レビューをもっと見る