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残り全部バケーション

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作家
伊坂幸太郎
出版社
集英社
発売日
2012-12-05
ISBN
9784087714890
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残り全部バケーション / 感想・レビュー

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ダイ@2019.11.2~一時休止

裏稼業に生きる人々のお話なんだけど人間味あふれる面もチラホラと見え隠れし面白かった。

2014/06/21

kishikan

ありゃりゃ・・・。とにかくこれまでの伊坂さんとは違うかな。何がって? 章建ての長編だと思って読み始めたら、各章が1話の短編集。だから話が完全につながっていなくて、次の章に移ると「ご破算に願いましては・・・」みたいになるのね。確かに巻末の初出では、各章別々の出版社の月刊誌に発表されたものでした、納得!でも、でも、でもですよ、最終章だけがこのための書下ろしで、この最終章によって、全体が連作というか一つにつながった壮大なストーリにとなるのですよ。なんとなく関連してるな、という気はしたけどね。やぁ、これは見事!

2012/12/25

yu

伊坂幸太郎の世界観を味わえる1冊。 表題作と「検問」は以前に読んだことがあったが、他は初読。 「レバーをドライブにいれておけば勝手に進む。」「嫌なことがあったら、バカンスのことを考えることにする。」いい響きだなぁ。 溝口も岡田も、現実世界では絶対に係り合いたくない方々ばかり登場するが、そこにイヤな感じは全くなく、どこかクスっとしてしまうこの世界観。 空から飛んできて「好きだ」って言われたら、そりゃ付き合うでしょ(笑)。 最後のメールは「どうか岡田からであって!」と祈らずにはいられない。そう信じよう。

2012/12/12

hiro

初出が違う連作短編集。溝口と岡田のキャラクター設定は、いかにも伊坂さんらしく、いつものように登場人物達の会話がおもしろい。都合が悪いと責任をなすりつける溝口と、相棒の岡田が5つの短編をつなぐ軸となり、話が進む。読者はきっと二章、四章で、岡田のことが好きなる。溝口の相棒が太田、高田とかわって話が進み、次第に岡田のことが心配になっていた読者が、簡単に安堵するラストとはならないのが伊坂ワールドだと思う。岡田の安否の判断は読者に委ねられているが、岡田はきっと食べ歩きをしてバケーションを楽しんでいると思う。

2013/02/26

sk4

岡田きゅん「恋人どころか友達もいないですよ」→【適番でメールしてみました。友達になろうよ。ドライブとか食事とか】→四十半ばの父「お父さん、友達欲しいんだよなあ。これ、返事していいかなあ」 ・・『ゴールデンスランバー』のレビューに「偶然に頼りすぎたご都合主義」と揶揄する人がいて、何故かもう悔しくて板チョコ三枚一気食いしたんだけど、【偶然】いいじゃん! 俺たち人間だってそもそも、あり得ないような偶然が重なってできた地球に生まれてるんだし。 「子供作るより、友達作る方がはるかに難しい」そう。偶然は必然なんです。

2013/03/30

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