手のひらの砂漠
手のひらの砂漠 / 感想・レビュー
kaizen@名古屋de朝活読書会
「初めて人を殺そうと思った」衝撃的な帯のついた本。家庭内暴力(Domestic Violence)から逃げる女性。衝撃的な始まり。野菜作り、パン作り、合気道というからだを作ることが大切だと分かる。人を殺そうと思う前に何かすることがないか。家庭内暴力から守る仕組みの大変さが分かるとともに,武術を身につけることの大切さを感じた。
2013/08/31
nyanco
唯川 恵…恋愛小説でしょ、と思っている方、是非、手にとっていただきたい。DVがテーマの小説で、読んでいて非常に苦しいのですが、DV被害女性について、実に多く取材をされ、厳しい現状を描ききっていらっしゃいます。DVされる方にも問題があったんじゃないの…、と毎回、DV被害やストーカー事件が起こる度に、そんな声を聞きますが、被害者側の心理状況、家族や知人にまで広がる被害…と、犯罪者を突き動かしている理由のない異常さ、ただただ恐ろしい。関わらない、関わらずに要られるのはたまたまラッキーなだけ…と感じました。続→
2013/05/06
緑ドンviva
DV本とは知らずに唯川さんの本だから買ってしまった。前半のDVの描写は読んでて辛かったです本当に。。。最後も、可穂子と伊原さん、杏奈ちゃんとの3人で幸せになってほしいと願いながら読んでたのに・・・。 そうはさせてくれないのがやっぱり唯川さんだなと思った。
2016/09/09
みんと
DVをする男は自分ではどうしようもない精神疾患の一つなのだろうと思うが、たいていは出会った時はそんな様子を全く見せないものらしい。 結婚してしまってから気付くのだから、たちが悪い。 妻は、なぜか自分に落ち度があると思い込んでしまったり。いつかは変わってくれるはずと期待してしまったり、普段は優しいからと躊躇したりしてしまうのだろう。 目的を遂げるためには手段を選ばないのも、被害者が諦めてしまう理由の一つなのだろう。 DV男の執念深さは本当に恐ろしい。
2013/12/21
ウッディ
夫からDVを受け、心を少しずつ壊されていった女性、一度は愛を感じた相手を完全に否定することができず、後手に回る対応が事態を悪化させてしまう怖さをはらんだ問題です。夫から逃げた女性の勇気、ストーカーのように執着する男の行動にハラハラしながら、一気読みでした。
2017/07/08
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