上石神井さよならレボリューション
上石神井さよならレボリューション / 感想・レビュー
hiro
『宮崎美子のすずらん本屋堂』で今年イチオシの注目作家達のミステリ部門で紹介された本。成績悪いカメラマンの息子設楽洋輔、探偵役の成績優秀でロシア人の血を引く美男子岡江和馬、モデル級の容姿と非公式だが100m高校記録を塗り替えた鳥好きの川野愛香という高校生3人が巻き込まれる‘消失’にまつわる笑える青春ミステリ。以前住んでいた西武線の沿線や、調布の深大寺や野川などでてきて懐かしかった。アイドルを使った深夜ドラマの原作としてはもってこいだと思う。横溝正史ミステリ大賞を受賞した『消失グラデーション』を読んでみたい。
2014/01/21
みっちゃん
不健全この上なし(笑)留年の危機から脱する為に「フェティシズムの捕獲」←要は盗撮を請け負った主人公。斜に構えた会話が鼻についてどうにも読み辛かった前2作に比べて、個性溢れる彼らのやり取りが面白くてクスクス笑いながら楽しめました。肝心の「消失」の謎解きは「あり得ないでしょ〜」というのもありましたが、人の目の錯覚・思い込みを巧みについていて、よく考えているなあと思いました。学生プロレスのショーに笑い、最後は驚いた【スワントーン・ラブ】が良かったです。
2013/11/14
ひめありす@灯れ松明の火
「消失」と「夏服」のどうにも自意識と厄介な事情垂れ流しの女子高生達に比べると、川野愛香の天真爛漫で無邪気な悪意にはほっとする位です。天翔ける馬鹿フライハイ系美少女ヒロイン、天才兼変態、フェティシズムの手先(イー!)な写真部員、慇懃無礼倒錯趣味的新人部員、と個性豊かなメンバーを中心に、各話に登場するゲストも癖が強くて面白い。長沢さんは結構アクの強いお話を描くし、それが魅力的だなあと思っていました。今回はそんなアクの強さは薄れてしまったけれど、その分気軽に読めると思います。そしてこの地名、どれも実在するのか。
2013/11/20
七色一味
読破。とりあえず「盗撮」の社会的道義的是非と「盗撮」と「フェティシズム」の相関関係については置いておくとして(本人も被写体となることは同意している面もあるし…)、一概に登場人物のキャラが、どこかネジが数本抜けているような印象。川野の存在が、後半に行けば行くほど滑稽になっていく。こいつ、いる意味あるのか?
2014/03/03
ダイ@2019.11.2~一時休止
トリックはイマイチな感じがあるけど、とにかくキャラがいい。
2013/11/13
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