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ペテロの葬列

ペテロの葬列

ペテロの葬列

作家
宮部みゆき
出版社
集英社
発売日
2013-12-20
ISBN
9784087715323
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ペテロの葬列 / 感想・レビュー

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抹茶モナカ

杉村三郎シリーズ。バスジャック事件を発端に、悪の形の1つを引き摺り出して行く。バスジャック事件の慰謝料として、被害者に送り付けられたお金。その金の正体。このシリーズ、好きかもしれないな。続編がないと困ります、という気持ちで読了。

2014/05/24

どんちん

正直なんともいえない読後感だった。確かに、うまくまとまっているのだが。プロローグで思わず、今回は杉村の浮気?と思い、バスジャック事件もそういう目線で読んでいた。菜穂子の園田はうらやましいというセリフもひっかけと思いいろいろと思い巡らせたが...オイオイ。羨ましいといっていてそれか?ちょっと菜穂子のキャラがわからなくなったな。子どもがいなければ、こういう結末もありかと思うが、7歳の子どもがいる親として果たしてどうか?義父のキャラがわかったのが今回の収穫かなwまぁこのシリーズもこれで終わりでいいかな。

2014/06/06

emico

まさかの結末ひビックリしてしまい、今までの話の内容を忘れてしまいました(笑)それくらいの衝撃でしたが、この着地点でいいのかなぁ?と。。。(汗) 事件の解決?着地点はさすが!って感じでしたので安心して読み進められて楽しかったんです。それだけに結末が淋しかったです。

2014/09/12

紅はこべ

最近宮部さんの地の文の文体が北村薫さんに似てきたような気がする。シリーズ物で安定した筈の人間関係が壊れるというケースが最近国内国外を問わずに多いな。金に困らない人間が金に困っている人間相手に吐く正論は、どんなに正しくても忌々しく響くものだ。杉村は宮部作品主人公にしてはやや独善的な気がする。元々会長が好きじゃなかったが、終わり頃は会長に共感し、菜穂子がより嫌いになった。元々好きなキャラじゃなかったけど。

2016/04/08

ガクガク

久しぶりの宮部みゆき。妻がドラマを見て本も読んだので、それを借りて読む。いささか長かった。人を騙し罪を犯した者が、でき得る限りの償いの行動を起こすのは解るが、同罪の者を自ら罰しようとするのはいけない。歪んだ正義感とでも言うべきか。結局それがまた新たな犯罪と罪人を生み出してしまう。読後に印象に残ったのは「悪は伝染する」ということ。バスジャック犯に影響されて、自らもバスジャックを犯してしまう坂本君が哀れで悲しい。主人公の杉村は自ら選択した結婚と人生だったが、どこかで我慢を重ね犠牲者意識があったのかもしれない。

2014/09/29

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