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ぼくの守る星

ぼくの守る星

ぼくの守る星

作家
神田茜
出版社
集英社
発売日
2014-03-05
ISBN
9784087715330
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ぼくの守る星 / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

北海道出身の作家さんで初読みの神田さん作品でした。こちらも集英社さんの『ナツイチ』企画で気になった作品でしたが、とてもいい話でした。お涙号泣というようなビッグウェーブはありませんが、登場人物の誰もがまっすぐにとにかく一生懸命な姿に胸がアツくなります。主人公はディスレクシア(読み書き困難)という'特徴'をかかえる「翔」で、彼の周りにはクラスメイトで、それぞれの家庭の事情をかかえる「まほり」と「山上」がしっかりとつながりを保ちます。特に「翔」と「まほり」の本当にピュアな間柄に、ココロが洗われるようでした。

2016/06/29

風眠

ある人、または自分が何か問題を抱えていて、それが原因で生活が困難になってしまう状態を「障害」と呼ぶのだろう。その「障害」を自分で分かってしまう辛さは、当事者でないと絶対に分からない辛さだろう。主人公の翔(かける)は思う、「助けるふりをして本当は障害者をさっさと向こうへ押しやって、見えない所で働かせようとしてるんじゃないか。そんなとんちんかんな支援はこっちからお断りだ」と。グッサリ刺さった。弱者に厳しい社会構造、突きつけられた。ディスレクシアの少年と、両親、クラスメート、それぞれの視点で描かれた連作短篇集。

2014/05/04

mocha

読み書き話すことに困難が伴うディスレクシア。本人のつらさもさることながら、だんだんと壊れていく母親がつらい。同級生山上、まほりの家族の問題もなかなかに重かった。『WONDER』を読んだばかりだったので、ハンデを持つ子どもをあくまで明るく愛情いっぱいに包み込むあちらの家族と引き比べてしまう。こちらの親の葛藤の方がリアルな現状なのかもしれないが、ザラリとした不快感が残った。

2018/06/06

ムーミン

識字障害のリアルな困り感、苦しさがイメージできました。似たような苦しさを抱えながら日々を送っている子がいるとすると、いたたまれなくなります。

2023/09/19

Takashi Tanaka

心があたたかく、柔らかくなる連作短編小説です。主人公のディスレクシアを抱えた夏見翔。友だちの山上強志。悩める家庭を持つ中島かほり。子供たちの純粋な考え、会話、前向きな行動に、普段生活していて人に対する優しさを忘れている自分に気づきます。

2015/01/17

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