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グレイ

グレイ

グレイ

作家
堂場瞬一
出版社
集英社
発売日
2014-04-25
ISBN
9784087715583
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グレイ / 感想・レビュー

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モルク

苦学生波田が割りのいいバイトに飛びついた先はテレビでも有名な経済評論家が主宰する会社だった。街頭調査をするうちに見込まれ、学生でありながら契約社員となる。破格の給料と贅沢な暮らし。順風満帆と思われた生活も、その胡散臭い会社の実態が明らかとなっていくことで深い底に落ちていく。それは罠なのか、彼は捨て駒だったのか。純朴だった波田の変化。金を持ち、おだてられると自分を勘違いしてしまうのか、友達を見る目さえ変わる。白からグレイにそしてより黒に近づくラスト。その先が怖いが知りたい。ポケベルが懐かしかった。

2019/06/22

ゆみねこ

ふと手にした一枚のアルバイト募集のチラシ。お金に不自由している大学2年生の波田は、「北川社会情報研究所」の街頭アンケート要員として働き始める。1983年という時代感が良く描かれていて、バブル期に向かう東京の様子が面白い。これから一番儲けられるのは、情報。当時からそこに目をつけていた人達がいたのでしょうね。大学を卒業してからの波田の暗躍ぶりもちょっと見てみたくなりました。いつもの堂場さんの小説とちょっとカラーが違っていたけれど、これはこれで良し。

2014/08/28

nyanco

貧乏暮らしの大学生が高額バイトを見つけて・・・ バブル直前という時代設定なので、あの頃なら・・・という感じもあるけれど、今ひとつ物足りなさを感じる。 サクサクと読みやすかったし、田舎から出てきた純朴な真っ白な学生が染まっていく様は面白かったんだけれど、もうひとつ切り込んだ何かが読みたかった感じ。 黒に限りなく近いグレーを体験した波田くん、彼が今、どうしているか、の方が気になるな~。

2014/06/07

ミーコ

久しぶりの堂場さんでしたが、面白かったです❢ 貧乏大学生の波田君が 破格の待遇でバイトを始めた事から 運命が大きく変わって行く・・・ 途中から先が気になり、一気読みでした。まるで映画を観てる様で ハラハラ ドキドキ❗ このバイトをしていなければー と考えてしまいます。 ウーンと人間的に成長したけれど グレイに染まってしまった後は、黒になるしか無いのか・・・。この先が気になるので、続編を出して欲しく思います。ポケベル、懐かしく昭和の時代を思い出しました。

2015/01/12

keiトモニ

その昔学生時、私も街頭アンケートのバイトをやったな。“ちょっと彼女↗レナ・セントラルって知ってる?”って声かけたな。ああ恥ずかし!‘82年“この所連日30℃を超える猛暑だ”←何言ってるんだ30度だろう、甘いよ。今じゃ連日35度超えが連日。梅木…民自党政調会長“でっぷりと太った体型、丸い大きな顔、ポマードでオールバック”←でっぷりと太ったなら政界の小錦、今治の村上誠一郎だ。ほんと政治家を戯画化した様な男。友人の広井“田舎へ引っ込むのがお似合いの小さな男。小者たち”☚小者で悪かったな。私も田舎へ引っ込んだよ。

2018/09/04

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