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マダム・キュリーと朝食を

マダム・キュリーと朝食を

マダム・キュリーと朝食を

作家
小林エリカ
出版社
集英社
発売日
2014-07-14
ISBN
9784087715736
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マダム・キュリーと朝食を / 感想・レビュー

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中玉ケビン砂糖

、芥川賞候補になったので一応読んだ、「キュリー夫人やエジソンによるエネルギーの歴史を織り交ぜ、時空を自在に行き来する未来小説」とあるが、個人的選考会では超大穴(何しに来たの? という意味で)だった、はっきり言って時間の無駄だった、未来小説ドヤァ、という顔はしているが、ただ思いついたことをつらつら並べているようにしか思えない

2015/02/03

おか

放射線が光として見える猫 その猫が過去と現在を往き来するという 幻想的ではあるが 怖い寓話である。2014年に発行されているので 2011年の原発事故を意識して書かれているのだと思う。目に見えないけど 確実にある放射能 その名付け親でもあるキュリー夫人。ラジウム発見の当時は原爆などという怖いものになるとは 想像していなかったかもしれない。化学とは それを操る人間によって 良くも悪くもなる。作中の動物や弱者に対する残虐な実験に眼を覆いたくなった。

2018/10/13

yamaneko*

タイトルに惹かれて読んでみました。放射能の光を取り込んだネコたちが繰り広げる記憶、同世代を生きた祖母・母・孫娘の日々が刹那的に交錯する。さまざまな時代、場所で起こった事件をザッピングしながら進行する映画みたい。あまり深く考えずに、ただ心象風景をぼんやり眺めるだけでいいと思う。

2014/08/26

あじ

猫は放射能を光で見る、少女の祖母は音で聞く。光に汚染された卵を猫は食べる。摂取する度に毛が抜け足が不自由になろうとも止めない。この卵は不可逆性を象徴しているのではないか。卵を熱すればゆで卵に、ゆで卵を冷やしても生卵には戻らない。卵=放射能。それは取り返しのつかない過ち。猫は光を食べる度に時空を飛ぶ。猫の身体が腐ろうと、光の放射能は半減期がくるまで1600年留まる。半永久的なその威力。目に見えない光を人間は忘却するが、確かにそこにある。この小説は人類に対し警鐘を鳴らすと共に、人間の愚かさを突きつけている。

2014/08/13

fwhd8325

SFのようでもあり、寓話のようでもあり、とっても不思議な作品でした。試みとして、原子力をこのような物語として作り上げたことは、面白く、中盤まてでは、何とかついて行ったのだけど、ちょっと離されてしまったみたいです。

2017/08/31

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