the SIX ザ・シックス
the SIX ザ・シックス / 感想・レビュー
紫 綺
超能力少年少女のお話。連作短編形式でひとり一人のエピソードは、理解ある大人の手助けもあって心温まる感動作ではあったのだが、全部ひっくるめてまとめようとしたところが拙かったように思う。映画『X-MEN』や『アベンジャーズ』の小規模盤みたいになってしまった。非常に惜しい!!
2015/06/13
takaC
類似タイトルの『the TEAM ザ・チーム』との関連性は全くなかった(と思う)。マーベルで彼らがミュータントと呼ばれて化け物扱いされてしまうのは飛島潤のような良き理解者がいないからということになるのかな。でもそういうことならグループ名は「チョーズン*」より、「ギフテッド*」とした方が良いなあ。
2015/07/14
みっちゃん
持って生まれた特異な能力の為、理解されず、その力を持て余し、居場所さえない子ら。その様子は痛々しい。短編連作集であるため、えっ、ここで終わり!?この後どうなったの?ともどかしく思ってしまう。最終話でああ、なるほど、こういう事だったのね、よく考えられてるわあ、と思いつつも、でも何だか物足りない、そんな風にも感じてしまった。
2015/05/16
みかん🍊
明日の事が予知出来てその絵を画く少女、他人の心の声が全て聞こえてしまう少年、空気をナイフにしてしまう少年、虫を集める少女、電気を持つ少年、そして怪我を治してしまう少女、特殊な能力を持つ為に疎外され孤独な少年少女たちを救う大学講師飛島が彼ら6人を集める。疎外されてきた彼らを特別な選ばれた人間である事を理解させ、人を救う事で彼らも救われる、まだ多分序盤でこれからシリーズ化され彼らの活躍が期待できそうな気がします。
2015/04/27
あも
あした絵/鬼の声/空気剃刀/虫あそび/魔王の手/聖なる子。悪意に満ちた声が聞こえる、意図せず人を傷付けてしまう…制御できず望まぬ超能力に苦しむ6人の少年少女を描いた短編集。主題となるのが子供でありながら、社会からの孤立を描くペーソス漂う雰囲気は朱川さんの短編集を読んでいるかのような錯覚を覚えた。岡嶋二人時代の大半と井上夢人の全作読んでいるが最も情緒的な一冊ではないか。バラバラに独立した話を引き締めるべき最後の一編がやや拍子抜けというかあっさりしすぎていたのが勿体ない。ラスト次第でもっと評価が上がった1冊。
2017/11/06
感想・レビューをもっと見る