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うずら大名

うずら大名

うずら大名

作家
畠中恵
出版社
集英社
発売日
2015-09-25
ISBN
9784087716283
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うずら大名 / 感想・レビュー

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mariya926

泣き虫の豪農と、引退したうずらを飼っている大名。面白い組み合わせの筈なのに、あまり没頭できずに長かったという印象です。江戸時代の小説が好きなので、新しく開拓するつもりで読み始めましたが、もう少しスマートだったら良かったかもです?それとちょっと泣き虫過ぎるというのも没頭できなかった理由かもです。ここぞという時だけ泣いて欲しかったです。長男でなければお嫁さんすら貰えないというのは知っていましたが、ここまで苦しく辛い日々を送っているというのを知りました。

2020/06/02

いつでも母さん

鶉の鳴き声が「御吉兆」とは知らなかった。しかし賢いのぅ佐久夜。厄介オジ・婿養子・大名・豪農・・・太平(泰平)の世の切ない話だった。それぞれが心に持つ憤り、なんともなぁ。途中、中だるみはしたものの最後は吉之助の気持ちに寄り添ってしまい、ちょっと涙腺が緩んだ。畠中作家、新シリーズになるのだろうか。

2015/12/05

小梅

【サイン本】うずらの佐久夜が賢くて大活躍だ〜泣き虫の吉之助は少し泣き過ぎじゃないか?と思う程泣くが弱虫ではないんだよね。しかし若き隠居の有月がカッコイイ!是非シリーズ化してほしいです。

2016/12/17

mocha

『しゃばけ』のようにさくさくとは読めなかった。資金繰りに難儀する武家社会と、大名に金を貸すほど隆盛をふるう豪農との関係性を背景とした謎解き。腰の巾着から「ご吉兆ー」と飛び出すうずらの佐久夜が、とても可愛く頼もしい。豪農・光之介は、いくらなんでも泣き虫すぎる。事件の筋道も馴染みがないせいか、飲み込みにくかった。大名家の若隠居・有月も巾着うずらも魅力的なだけに惜しい気がする。

2015/11/24

ちはや@灯れ松明の火

何者にも成れず、何も為せぬまま、生まれついての定めには抗えぬと。ただ朽ちてゆく身を憂いていた頃、身分の柵を越えて虚しさを分けあう友がいた。吉兆を高らかに告げる声、兄の死により覆った立場と受け継いだ責務、名主と大殿としての再びの邂逅。夜の闇を白い翼が切り裂いて射した光が影を生す。眩しいほど、より黒く、より冥く。何者かに成り、何かを為さんと、生まれついての定めを購おうと。何を手放しても身を搦め捕る出自の柵を崩さんと。明日の望みを分けあった日々は遠く、夜に取り残された有明の月が暁の空ににじむように溶けていく。

2015/12/09

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