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抵抗都市

抵抗都市

抵抗都市

作家
佐々木譲
出版社
集英社
発売日
2019-12-13
ISBN
9784087716900
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抵抗都市 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

『圧巻の歴史改変警察小説』と帯にある。長かったが確かに佐々木作家の熱を感じる作品だった。もし・・は想像したくないが、今の自分は居なかっただろうなぁと、そんなこと思った。前後左右みなが怪しく思える時、誰を何を信じたらいいのだろう。新堂と多和田の傍で読了に至った。

2020/01/19

とん大西

新年1発目の読了はこのミス12位の硬質な刑事ドラマ。明治の残滓漂う大正の頃、東京を舞台に繰り広げられる謀略サスペンス。最大の特質は日露戦争で敗戦を喫した日本がロシアの支配下にあるという歴史的if。事件解決のため、東奔西走する新堂、多和田ら警察の矜持。捜査シーンの繊細な描写はあたかもその時代、日本がロシアの一部となっていたかのようなリアルさを感じさせる。も少しコンパクトでもエエかなと思うけど、終盤のスリリングな畳み掛けには必要なボリュームなんやろねぇ。ロシアな帝都でのハードボイルド、映像化に向いてそうです。

2021/01/02

のぶ

佐々木さんの新刊は歴史改変ものの警察小説だった。冒頭で日本が日露戦争に負けて、ロシアの占領下となった状況下で物語は始まる。終戦から11年たった大正5年、身元不明の変死体が発見される。刑事課の新堂が、巡査部長の多和田と組んで捜査を開始する。やがて被害者は森龍平という男と判明する。事件の真相を究明していくうちに、背後に国を揺るがすほどの陰謀が潜んでいることが分かってくる。スパイやレジスタンスが多く出てきますが、森龍平の殺人事件を軸に進んでいくので、構成はシンプルで分かりやすい作品です。

2020/01/13

ゆみねこ

何とも不思議な世界観でした。日露戦争に負けた日本、ロシアの統治下の東京が舞台。身元不明の変死体をめぐって捜査する警察官たち。もしも歴史の歯車がどこかで違っていたらと想像力をかきたてられ面白く読了しました。

2019/12/29

あも

長かった。とてもとても長かった。喩えるなら心を無にして、魚一匹はねることのない川の水面を日がな一日眺めているような心持ち。日露戦争で敗北し、帝政ロシアの半属国となった架空の日本(の大正時代頃)を舞台に、警視庁の巡査が、川に浮かんだ変死体の捜査を進める内、諜報機関やロシアの駐日武官も現れ、国家規模の陰謀に触れていく…というワクワクしそうな設定なのに。読みにくいわけでもないのに。ただただ目の前を穏やかな川の流れが通り過ぎていく。無の境地に達していたため、500ページ近い長さが苦痛ではなかったのだけが良かった。

2020/02/24

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