チンギス紀 七 虎落
チンギス紀 七 虎落 / 感想・レビュー
starbro
新型コロナウィルス対策購入シリーズ第五弾、チンギス紀の最新刊第七弾、『虎落』です。【チンギス紀完読プロジェクト】 https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11287876?sort=book_count&order=desc 本書は、内戦:盟友ジャムカと草原の覇者を賭けた決戦の巻でした。続いて2020年7月の第八巻へ。まだ連載は続いているので、第九巻までは、確定です。これまでの実績では、本シリーズは全15巻程度でしょうか?
2020/04/16
Sato19601027
モンゴル高原を2分する闘いを前にした漢たちの思い、熾烈な闘い、結末が描かれる。テムジン=トオリル・カンに対抗するのは、ジャムカ=タルグダイ=アインガの三者連合。連合の為の会談を前に、剣を打つタルグダイとラシャーンの姿が秀逸だ。また、傍観者となった元メルキト族長トクトアの「人の愚かさが、いま草原の中でぶつかり合っている」という視点は、現代の紛争においても、そのまま当てはまる。そして、騎馬隊による闘いのシーンは、目の前で繰り広げられているかのような臨場感があり、迫力に充ちている。闘いに敗れた者の背中は哀しい。
2024/06/17
まえぞう
チンギスとトオリル・カンvsジャムカ、アインガ、タルグダイ連合軍の戦いです。チンギスを描いた作品は幾つか読んできましたが、戦闘シーンを語らせたら北方さんに叶う人はいませんね。読んでいて感じたんですが、老獪というかとらえどころがないトオリル・カンの描き方が難しいですね。次は彼との戦いです。
2020/03/31
パトラッシュ
いよいよテムジンとジャムカの本格対決。チンギス伝では最も激しく哀しいドラマとされる部分で、作者得意の戦場シーンの連続だ。生死を賭けた戦いなのに、二人とも楽しんでいるようだ。かつては協力した仲ながら、草原の王座はひとつしかないとわかっていたから。愛する男を守るため必死に動くラシャーン、初の大きな戦に覚悟を固めるアインガ、幸福な死に場所を得たベルグティなど周囲の面々も魅力的に躍動する。双方が知略の限りを尽くすが、最後は兵站の準備怠りなかったテムジンが勝利してモンゴルの覇権に近づく。大帝国への出発点を堪能した。
2020/05/28
Ayako
これまではなかなか話が進まない静かな展開の巻もあったが、いよいよ本格的な戦いが始まる。誰が草原の覇者となるのか。その雌雄を決する時が来たのだと思うと、思い入れのある登場人物もいるだけに複雑な心境になる。そして、登場人物の名前が未だに覚えられない…。特にテムジン一族は、誰と誰がどういう関係だったっけ?と何度も一覧を見返してしまう。
2020/07/17
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