チンギス紀 八 杳冥
チンギス紀 八 杳冥 / 感想・レビュー
starbro
【チンギス紀完読プロジェクト】 https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11287876?sort=book_count&order=desc 今回は、最新刊第八弾、『杳冥』です。本巻は、モンゴル族統一の巻でした。続いて11月発売の九巻へ。まだまだ続きそうです。 https://www.shueisha.co.jp/kitakata/chingisuki/
2020/07/29
Sato19601027
モンゴル高原を2分する闘いを制したテムジンは、アウラガに首都機能を集約し、モンゴル族の長としての地位を固め、交通路を整備し、長距離商業も活発にしていく。アウラガは現在のモンゴル国首都ウランバートルから東に約250kmの位置にあり、多くの建物跡が発見され、アウラガ遺跡として保存されているようだ。広大なモンゴル帝国の第一歩が、ここから始まったかと思うと、言葉に言い表せられない興奮を覚える。敗者となったタルグダイ&ラシャーンは、闘いの場から一歩退いたが、ジャムカは一矢報いようと力を溜めていた。時代は移っていく。
2024/09/25
パトラッシュ
モンゴル族統一完成の巻。前巻でジャムカたちを破ったテムジンとオン・カン連合だが、共通の敵を失った失った途端に相手を蹴落とそうと隙を窺う。広大なモンゴル平原を舞台としながら展開する探り合いは、宮廷内の権力闘争を思わせる緊張をはらんで展開する。『元朝秘史』ではもっと長く続く2人の戦いを短期間に凝縮させ、オン・カン父子の壮絶な戦死という劇的シーンを速いテンポで描き出す。一方でジャムカも捲土重来を諦めず、本当の意味で最後の決戦が近いことを予感させる大きな曲がり角だ。この連作はあと7、8巻で終わりそうな気配がする。
2020/08/23
まえぞう
トオリル・カンが、策士策に溺れるという形で呆気なく滅び、草原最後の大敵、ナイマンとの戦いが迫ってきました。でも、その前にジャムカとの決着ですよね。どんな形で漢としての最後を向かえるか、北方さんの腕の見せどころですね。
2020/07/18
彼岸花
闘って、闘って、闘い抜く人生。ただ、それだけのために生きるとは。否応なく世代交代の波にのまれていき、テムジンも、息子たちの活躍で、一層、軍が強固なものに。夫を支える女性たちの役割は大きく、献身的でそつが無い行動から、学ぶことが多いです。特に、ラシャーンが全身全霊をささげ、尽くす姿に心打たれました。何故ジャムカは反金を貫いたのでしょう。親友の首を正気で取れるものか、歴史は残酷です。次回、決着はつくのでしょうか。
2020/11/26
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