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黄金旅程

黄金旅程

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作家
馳星周
出版社
集英社
発売日
2021-12-03
ISBN
9784087717747
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黄金旅程 / 感想・レビュー

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starbro

馳 星周は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。サラブレッドに携わる人々の物語、感動作ではありますが、ところによりノーワールのせいか、過去の名作に比べると、少し弱い感じでした🏇🏇🏇 競馬も、闘牛等と同様将来動物愛護団体に反対され、廃止に持ち込まれるかも知れません。 https://www.bu/www.bungei.shueisha.jp/shinkan/ougonryotei/

2021/12/18

おしゃべりメガネ

アッという間のイッキ読みでした。競馬馬の話でしたが、興味のない人、知識のない人でも全然楽しめます。勿論、競馬に関する興味、関心、知識のある方ならなおさら楽しめる力作です。ハードバイオレンスでブイブイいわせていた作家さんとは思えない円熟味をみせてくれているここ最近の馳先生ですが、今作もまた生き物との交流を見事に綴っています。作者さんの出身地浦河を中心に繰り広げられる物語は、ココロに広大な原野が広がるようにしみわたります。何度か行ったコトのある地域ですが、本作を読み改めてまた訪れたくなる見事な作品でした。

2022/01/18

修一朗

装蹄師について描かれた小説は初めて。以前に馬主側から描いた競馬小説を読んだことはあったが今回は馬生産者側。もう馬愛でぎっしりの本だ。馬の育成システムもよくわかった。馬は生産牧場-育成牧場-調教僕所-調整牧場(と馬主さん)とたくさんの牧場主の夢を乗せて競馬場に臨むのだ。馬の最後の目標は種馬になることなのだね,とても興味深かった。馳先生のご出身の浦河町は馬の生産で名高い町,これで御本人は小さいころは馬が嫌いだったなんて面白い。牧場主の夢が乗っかった馬が集まる日高地方に是非行ってみたい。

2022/01/27

のぶ

サラブレッドに対する愛情に溢れた面白い小説だった。主人公は北海道の浦河で装蹄師をしている平野敬。日高地方で生産している競走馬はG1レースの勝利から長く遠ざかっていた。そこに現れたのは、敬が注目するエゴンウレアという馬。ただ気性が荒く、レースでは2着止まりばかり。敬は何とか優勝させようと画策する。エゴンウレアが勝つ日は訪れるのか?作中ではいろいろなドラマが展開する。そして一頭の馬を育てるのにこれだけ多くの人たちが関わっているのかが伝わって来る。北海道出身の馳さんならではの、満を持して出した作品だと感じた。

2021/12/26

エピファネイア

馳さんが今回テーマに選んだのは競馬の世界。現在の馬産に対する問題提起も含んでいる。競馬場やレースの描写は控えめで、普段は表舞台に出てこない装蹄師、生産者、育成牧場などと競走馬との関りが中心。浦河、日高、新冠のようなかつて馬産が盛んだった地域の牧場経営が苦しくなっているのは馳さんの指摘のとおり。1頭のサラブレッドに夢を託す人々の熱い物語だった。まさに人馬一体となった時夢は叶えられる。現実の世界でもエコングレアのような救世主が出てきますように。今日の天皇賞・春に出走するテーオーロイヤルは浦河産の馬だ。頑張れ!

2022/05/01

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