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奇跡集

奇跡集

奇跡集

作家
小野寺史宜
出版社
集英社
発売日
2022-05-26
ISBN
9784087717754
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奇跡集 / 感想・レビュー

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まちゃ

同じ電車の同じ車両に乗り合わせた人々が織りなす小さなつながりの物語。小野寺作品によくあるパターンですが、本作も小さな幸せに安堵し、安心して読める作品でした。「青戸条哉の奇跡 竜を放つ」には、"あー、それのことか"、と苦笑。体験したことある人、結構いるでしょうね。

2022/08/09

kotetsupatapata

星★★★☆☆ 満員電車の中たまたま同じ車両に居合わせただけの、全く見ず知らずの乗客達に起こる小さな奇跡の話し。 小野寺さんの作品らしく登場人物多数なのに軽い読み口で1日で読み終えました。 確かに明日のテストの傾向が分かろうと、仕事でアイデアが出ようと他人からすると大した事ではないのかもしれないけど、どこでどう人生の転機が訪れるか分からないものですね。 小生もバスの運転手やってますので、今この車両に乗ってる皆様にも何か不思議なご縁があるといいですね😃

2022/10/02

ひさか

小説すばる2020年5月号青戸条哉の奇跡竜を放つ、大野柑奈の奇跡情を放つ、6,7月合併号東原達人の奇跡銃を放つ、赤沢道香の奇跡今日を放つ、9月号小見太平の奇跡ニューを放つ、西村琴子の奇跡業を放つ、11月号黒瀬悦生の奇跡空を放つ、の7つの連作短編に加筆修正し、2022年5月集英社刊。同じ電車に乗り合わせた人たちの出来事を興味深く書いたアイデアか面白く、楽しく読めた。奇跡というのは少し大げさかな。

2023/04/20

ひめか*

同じ日、同じ時間帯。電車の中、その前後に起きることの重なりによる奇跡を描く連作短編。奇跡というより偶然の重なりかな。同じ電車に乗り合わせた7人の視点から物語が描かれる。少し笑える1話から始まり、シリアスな場面も。今日もいろんな人生を持った人々が同じ電車に乗っているんだな。いろんな人の目線で同じ光景を見られるのが面白い。1話2話のつながりが好き。その日限りでも人の優しさやアクシデントに救われたり、偶然起きたことでアイディアが生まれたり、冤罪を防いだり。日常に小さな奇跡はいっぱい転がっているのかもしれない。

2023/03/02

のぶ

たまたま同じ電車に乗り合わせた7人の乗客の小さな奇跡の物語。読んでみたら奇跡と言う程大げさなものではなく、偶然と言った方が当たっているような気がする。第一話で満員の朝の快速電車の中で、青戸条哉という学生が腹痛に耐えていた。次の停車駅まで15分ある。この最初の状況説明でその後の物語の一部を説明している。第二話以降でも同じ環境を描いている。このあたりうまいなと思った。同じ電車に乗り合わせている乗客の分だけそれぞれの人生がある。その人生は全く違うものになっている。その辺をうまく書き分けて面白い物語だった。

2022/06/06

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