KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

ミシンと金魚

ミシンと金魚

ミシンと金魚

作家
永井みみ
出版社
集英社
発売日
2022-02-04
ISBN
9784087717860
amazonで購入する

ミシンと金魚 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

第45回すばる文学賞受賞作&ダ・ヴィンチ プラチナ本OF THE YEAR!2022ということで読みました。本屋大賞的な感動作なのかと思っていたら、頁数的にも内容的にも芥川賞候補候補的な作品でした。どうして芥川賞にノミネートされなかったのでしょうか❓ とりあえず次回作に期待したいと思います。 https://www.bungei.shueisha.co.jp/shinkan/mishintokingyo/

2023/02/06

いっち

認知症になった老婆の語り。ヘルパーからの問い「人生は、しあわせでしたか?」から始まる、壮絶な人生の語り。幼少時代の主人公は、飼い犬の乳を飲み、飼い犬をかあちゃんと呼ぶ。大人になり主人公が子どもを産んだ途端、夫は連れ子を置いて蒸発する。主人公は夫の連れ子に妊娠させられる。辛すぎるの連発。こんな人生しあわせじゃない、と思いたくなる。主人公はミシンを踏み続けて子どもを育てる。ミシンで生計を立てる。子育てがおろそかになり、生まれた子どもの子守りを金魚に任せる。言ってしまえば育児放棄。「ミシンと金魚」、壮絶だった。

2022/05/02

fwhd8325

凄いの読んじゃった。150ページにも満たない作品なのに、凝縮された人生を見せられたように感じます。一つ一つ、一言一言が印象に残ります。「おらおらでひとりいぐも」「かか」と同じように、著者が魂で綴った作品なんだと思います。

2022/09/14

R

すごい悲しい気持ちになってしまう小説だった。痴呆気味の老女が主役というか、主点となって、その人の周りを過去、現在と行きつ戻りつしながら進んでいくんだが、子供言葉みたいな様子と、年寄り特有の達観というか、得意げな感じがものすごくリアルで、それがどうしようもなく切ない。ラストも悲しいんだが、そこに至るまで、その途中の予感というには生々しい息子の嫁の対応、その白々しさと本心というのが、心に抉り込んでくる情景ですごい辛い。休みの日に読むものではない。

2022/07/25

りぃぃ

最初は読みにくいと思っていたけど、いつの間にか世界観に引き込まれていて、あっという間に読了。ギュッて胸を締め付けられて、涙が出た。 年を取ってから永井さんのような専門職の方に携わってもらえたら幸せだなと、作者の仕事や高齢者に対する思いにも感銘を受けた。もう一度じっくり読みたい。

2023/01/11

感想・レビューをもっと見る