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プリテンド・ファーザー

プリテンド・ファーザー

プリテンド・ファーザー

作家
白岩玄
出版社
集英社
発売日
2022-10-26
ISBN
9784087718102
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プリテンド・ファーザー / 感想・レビュー

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いつでも母さん

「待ってろ、クラゲ!」こんなラストは堪らなくて、泣き笑いになってしまった。ガンバレ~!って心から思ったよ。読み初めは恭平にイラついて、章吾に対してもモヤモヤしたり・・自分の子育てを棚に上げ、さも分かった風の自分にハッと恥ずかしくもあった。シングルファーザー同士の同居を暮らしを『育児は育自』の言葉が過りつつ読んだ。男だから女だからではない。母でもあり父でもある。子供を慈しんで育てること・・過ぎし日は還らない私の子育ての日々は遥か。

2022/11/21

machi☺︎︎゛

私は母親だから母親目線でしか子育てした事がないけれど、これは父親目線の話。恭平は4歳の志乃ちゃんを育てているシングルファザー。章吾は1歳の耕太を母親とは離れて1人で育てている。そんな2人が一緒に暮らすことに。私はまず1歳の子供と仕事の為とはいえ離れて暮らす事を選んだ母親の事が理解できなかったから、誰にも共感は出来ずに読んでいたけれどこの多様性の時代、こういう話も実際にあるように感じた。

2023/03/11

みかん🍊

妻を亡くした恭平、海外へ単身赴任の妻を持つ章吾、同級生の二人とも現在シングルファーザーだと知り、元保育士でシッターをしている章吾に一緒に住んで娘の面倒を見て貰う事を提案し、子供と男二人の生活が始まる、育児は母親が担う、男は家族の為に働くものと恭平の様な大企業でも未だに男が育児休暇を取る事が認められない、今まで当たり前だと気づきもしなかった恭平も章吾との暮らしの中で変って行く、章吾の方も家族について悩む事が多く、現代の子育て家族について考えされられるが、章吾の夫婦関係についてはもやもやが晴れなかった。

2022/12/15

mike

性格も考え方も違う元高校の同級生であるふたりのシングルファーザー。彼等が同居をする中で子育て、家庭の在り方、男女格差等について悩み成長をする物語である。日本の社会が女性にとって生き辛いのは周知の事。しかし、リベラルな考えを持つ男性やシングルファーザーにとっても、この社会には偏見や壁がいっぱいで息苦しいのだと分かった。女の子をもつシングルファーザーの公衆浴場の問題は確かに悩ましい。私は家族はどんな形態でも互いに納得するならそれでいいと思う。そこに存在する子どもが受け入れられ大切にされるのならば。

2023/04/03

chimako

家族の形は色々。両親(男女の)がいて、父親は働いて家族を養い、母親は家で家事をこなしながら子育てをする……これはもはや前時代的妄想。共働き世帯が多く家事や子育ては二人でやるのが当たり前、親が同性の場合もあるし、母親が外で働き父親が主に家庭内の諸事をこなすケースもある。血縁関係のない親子もある。親が一人で子育てする家庭も多い。ここに登場する二人の父親は共に現在シングルファ-ザー。妻の突然死で娘と二人で暮らす恭平と妻の海外単身赴任で息子の面倒を見ている章吾。pretendは決して後ろ向きの言葉ではない。

2023/01/16

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