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書楼弔堂 待宵

書楼弔堂 待宵

書楼弔堂 待宵

作家
京極夏彦
出版社
集英社
発売日
2023-01-06
ISBN
9784087718201
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書楼弔堂 待宵 / 感想・レビュー

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starbro

京極 夏彦は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 『書楼弔堂』シリーズ、6年ぶりの第三弾、相変わらずの世界観でした。 オススメは、『探書拾漆 予兆』&『探書拾捌 改良』です。 https://lp.shueisha.co.jp/tomuraidou/index.html

2023/02/03

KAZOO

シリーズ3作目で6つの連作短篇が収められています。前2冊が文庫本で読んでいたのですが今回は単行本です。弔堂を訪れる人物を甘酒屋が案内人となっています。徳富蘇峰、岡本綺堂、宮武外骨、竹久夢二、寺田寅彦、斎藤一(元新選組)のそれぞれが訪れますが、今回は書物というよりもその人物についての記述が多い気がしました。この案内人も元幕臣で人を何人も殺めてきたということが明らかになります。いつもながら明治時代の人物の勉強になります。

2023/10/04

ちょろこ

やっぱり吐息の一冊。このシリーズは毎回吐息で本を閉じている気がする。今回も然り。あの著名人たちが悩みを抱え迷い、一冊を求めて訪れる。その弔堂までの道中にある甘酒屋の弥蔵とお得意客の利吉が良い。ごもっともの中に面白みもある掛け合いが一服の清涼剤のよう。物語にぐっと明るさが加わった気もした。相も変わらずのカウンセリング弔堂。本当にこんな時、きっかけがあったからこそ…なんて妄想できるのも好き。中でも圧巻なのは苦しみが痛いほど伝わる弥蔵の心炙り。まさに心の改良。それを穏やかに強く伝える弔堂の心からの言葉が良い。

2023/04/03

Richard Thornburg

感想:★★★★★  なんと『炎昼』から6年ぶりだったんだな。  6篇の短編で構成されていて、最高に面白い1冊でした。  舞台となるのは御一新後でただでさえカオス的なご時世なのに、日露戦争の不気味な足音が聞こえる明治三〇年代後半。  終始甘酒屋の爺目線で語られていくのですが、やはり時代を反映して昔の戊辰戦争絡みの話が出てきます。  ・・・とくれば、もちろん新撰組なんで、甘酒屋の爺はそのうちの誰かなのかと勘繰ってみたりもしていたのだが、徐々にその真相はわかってきます。

2023/01/11

Tanaka9999

2023年発行、集英社の単行本。6編。短編連作。初めの方は語り手と登場人物があまり深く関わらず、話がうまく見えないと思ったのだが、後半になってくると語り手の秘密と登場人物の想いとがうまくかみ合い面白くなってきた。特に最後の2編は語り手と登場人物がうまく絡み合い、ラストにつながっていく盛り上がる。ラストがうまく高揚するのはいつものことながらうまいなぁ、と。

2023/02/22

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