チンギス紀 十六 蒼氓
チンギス紀 十六 蒼氓 / 感想・レビュー
starbro
【チンギス紀完読プロジェクト】 https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11287876?sort=book_count&order=desc 今回は、最新刊第十六弾、『蒼氓』です。本巻は、ホラズム国皇子ジャラールッディーン敗北の巻でした。 続いて7月発売の十七巻へ。まだまだ続きそうです。水滸伝の全十九巻を超えるでしょうか❓ https://www.shueisha.co.jp/kitakata/chingisuki/
2023/04/26
パトラッシュ
長かったホラズムとモンゴルの戦いも最終局面。もう少しでチンギスに手を掛けるまで粘り続けたホラズム軍もついに力尽き、皇帝は死に王子も逃亡する。他にも数え切れぬ人が死に、血染めの中央アジアの大地をモンゴル軍が睥睨するまでが描かれる。そんな戦場を長春真人が訪ね、チンギスやマルガーシを「大きさは違うが戦う自分を信じている」と評する場面が印象深い。力こそすべての時代に純粋に力を信じて戦った男たちの心情を、ただ一言で表現している。ひ弱な現代人からはあまりに遠いが、だからこそ激しく生きた男たちのドラマに魅せられるのか。
2023/05/08
まえぞう
ホラズムとの戦いも終焉。歴史上はここまできれいには終わらなかったイメージですが、そこは北方さん、戦闘の中で決着をつけましたね。後は東に戻って金との戦いで、長かったテムジンの物語も最後になりますかね。
2023/04/02
Book Lover Mr.Garakuta
【図書館】【速読】:面白かった。でも、知恵のない自分には、人種地勢図対人相関関係が良く呑み込めなかった。世代交代も進み長かった闘いも終わり。チンギスカンも、随分と老いてきたように思う。長かった物語も、そろそろ完結しそうである。
2023/04/20
ぽてちゅう
大陸にこぼれ落ちた一滴の雫がじわじわと広がり、その縁を外へ外へと馬が疾駆し続けること早や16巻。ホラズム・シャー国の帝の死。皇太子ジャラールッディーンの双肩に瀕死の国の未来が委ねられた。それを西へ西へと敗走させる。大陸の果てまで追いやるつもりか?歳月は人を待たず。己が半身とも言えるボオルチュの息子、甥ボロルタイに向ける厚く熱い眼差し。マルガーシの剣を代わりに受けた副官ソルタホーンに「おまえ、死ぬことを禁ずる」と珍しく取り乱す姿。どんな人生を送ろうが死ぬ時はみな同じ。チンギス・カンにもその時が近づいている。
2023/12/17
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