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書楼弔堂 霜夜

書楼弔堂 霜夜

書楼弔堂 霜夜

作家
京極夏彦
出版社
集英社
発売日
2024-11-26
ISBN
9784087718768
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書楼弔堂 霜夜 / 感想・レビュー

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starbro

京極 夏彦は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。書楼弔堂シリーズ完結、全四部作、2,000頁強完読しました。 古今東西の書物が集う墓場、書楼弔堂は、北へ向かって消滅したのでしょうか❓ https://lp.shueisha.co.jp/tomuraidou/index.html

2024/12/12

優希

シリーズ完結編なのですね。本を大量生産しようという人の話でした。今までは限られた冊数しか造ることができなかった書籍ですが、大量に造れるようになり、多くの人が手にすることができるようになる時代への変換期の物語と言えると思います。出版物としての本の変化を見たようでした。本好きとしてはこのシリーズが終わってしまうのは寂しいですが、スピンオフなどに期待もしてしまいます。

2024/12/18

Urmnaf

明治の世も進み、書物が多くの人の手に渡るようになりつつある社会。今巻の語り手は、印刷造本改良會で活字文字のデザインに携わる元彫師。金属活字による大量出版と交通網の整備による広範な流通が可能となって、本のありようも変わってきた。一個の本がどう、というより出版物としての「本」の立ち位置(の変化)が今回のテーマ。たくさんの本が出るようになって、社会の隅々まで情報が届くようになったのは良いけれども、大量の新刊に埋もれ、数年で入手困難になるような現代の状況は、本との関わりは豊かになったと言えるのでしょうか?

2024/12/12

APIRU

本という装置、読書という行為。シリーズ最終巻に至り、これまで以上にそうした物事に想いの向く内容になっていると思います。本作りに携わる若者を語り手に据えながら、弔堂主人や訪問客との問答によって、本の制作、複製や蒐集、さらには全国への流通、それらがどういう事であるのかが、つぶさに語られています。どれも何十年も前から当たり前になっている行為ですが、改めて考えるに感嘆を禁じ得ないものがあります。そして四十年を過ぎた明治の世において、その役目を終えた弔堂。京極夏彦だからこそ書けるであろう、実に素敵なシリーズでした。

2024/12/08

ミキ

2024-126:読書とは何か本とは何かが、物語全体を通して訴えかけているようだった。弔堂は北へ行ってしまって、その後どうなるのだろうか?

2024/12/10

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