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破軍の星

破軍の星

破軍の星

作家
北方謙三
出版社
集英社
発売日
1990-11-01
ISBN
9784087727654
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破軍の星 / 感想・レビュー

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さつき

南北朝時代、北畠顕家が主役の物語。大河ドラマではゴクミが演じてたなぁくらいの印象しかなかったので、全てが新鮮。楽しんで読みました。父、親房の掲げる理想と、舅、安家利道の夢。両方ともに引きずられすぎず、自分の道を行く姿がかっこいいです。足利尊氏と弟直義の見事な連携。新田義貞のどこまでも残念な感じも印象的でした。北方さんの南北朝物は、まだまだ沢山あるようなので、これから読んでいきたいです。

2017/05/25

ちゃこ

第4回(1991年)柴田錬三郎賞。【初出誌『小説すばる』】第一章、第二章(1990年夏季号),第三章〜第五章(1990年秋季号),第六章〜第九章(書き下ろし)/ 足利尊氏・直義兄弟が最も怖れた人物北畠顕家と朝廷の南北朝分断期の動乱を描いた作品。1333年鎌倉幕府滅亡後、後醍醐帝による建武の親政が開始。16歳にして陸奥守に任ぜられた顕家が建武元年(1334年)義良親王を奉じ陸奥国府多賀城へ向かう場面から物語が始まる。/ 北方謙三氏の作品は初読、非常に面白かった。(続→)

2014/04/02

bigtree

こんなすごい人が後醍醐天皇の側にいたんだ。楠木正成よりもすごいかも、と思った。兄が南北朝おもしろいと言っていたので、水滸伝でお世話になった北方謙三もので一冊読もうと思い手に取った一冊。大満足でした。

2011/11/30

dahaappy

鎌倉幕府滅亡後の南北朝時代に陸奥守を任じられ東北地方に赴任する若き北畠顕家。若干16歳だが、なぜか人を魅き付ける。都での混乱は東北の地をも巻き込んでいく。後醍醐帝の親政に反発する武士。任地の多賀城では北条の残党との戦いが続く。そして時代はさらに戦乱の世に。足利尊氏に対するために都に呼ばれるが「公家とは」「武士とは」を自問し苦悩する……。そんななか“山の民”安家一族と出会いで終生の仲間・友を得て、戦の意味をも見いだして行く。騎馬戦の様子は『水滸伝』の“林冲”を思い出し、最後の安家秀通の登場に感動しました。

2011/07/25

こはる

人を突き動かすものは一つなんかじゃないと。文武共に優れた顕家の公家だからこその心理描写。一方の目線だけでなく敵方もしっかり描写されていて、疾走感のある物語に歴史に詳しくなくてもどんどん進んで読めました。だからあまり人物に好き嫌いが出なかった。 顕家のロマンスは戦時の落ち着いた雰囲気と違い、年相応だなあ可愛いな、とクスリ。六の宮様とのやり取りも好き。 ぜひ購入して手元に残しておきたい。

2011/03/27

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