ワルシャワの燕たち
ワルシャワの燕たち / 感想・レビュー
りょう君
1990年に五木寛之氏がポーランドのワルシャワを訪れたときに、イメージが膨らみ若者の恋愛を軸に小説として書いたもの。筆者らしく好きなクルマを走らせるシーンが多い。また主人公の男性も日本からの旅行者である。東欧のポーランドは当時のソ連の影響をかなり受けていて、社会主義だが資本主義、欧米型自由主義に変わろうとしていた。世界はこの後、冷戦が終わりソ連からロシアになった。ポーランドはきっと第二次世界大戦の悲劇と、戦後の若者たちの自由な空気が入り交じった独特な国家になったのではないか・・ワルシャワはその首都である。
2016/10/22
ろびん
ただただ虚しい気持ちになります。
2017/12/11
y_u
この小説の舞台は、1990年、急速に民主主義と資本主義が進むポーランドの首都ワルシャワ。他国からの支配を長く受け、第二次世界大戦後はソ連の支配下に置かれていたが、やっと国民国家として独立を果たし、国自体が若々しい熱気を放つ。その国に惹かれ、日本での成功を捨て飛び立った女性を連れ戻そうとする日本のフィアンセの男。最後は五木さんらしい終わり方だが、当時の社会情勢と女性の自立を熱く描いている。
2014/08/15
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