悪夢氏の事件簿
悪夢氏の事件簿 / 感想・レビュー
hirayama46
悪夢しか見ない人である悪夢氏とその宿命のライバルであるMの闘いを描く、ライトノベル的な軽みのある衒学ミステリ。あまり読んでいないので断言できないのですが、チェスタトンを意識したところはあるのかも。キャラ紹介的な出だしの短編以外はなかなか濃いものが揃っていて楽しめました。
2019/09/30
wm_09
タイトルに反して割とコミカルな短編集。悪夢に取り憑かれた男やアカギホテルなど、設定がなかなか面白いので、続きがないのが少し残念。(清)
2010/04/27
横丁の隠居
小林恭二さんは俳句の人だと思っていたので、小説を読むのははじめてである。かなり現実離れしたやや推理小説風味のファンタジー連作であるが、大変面白かった。「不死の悩み」での語り手である自衛隊一尉の言葉「一般的に言って戦争があんなにも悲惨なものになったのは、…二十世紀になってからのことです。加えて戦争が倫理的でないという思想が一般的になったのは、第一次大戦後、英国でパシフィズムが登場してからのことです。それまでの戦争は、実態はともあれ観念的には華やかなものであったと言うことができます」
2018/08/06
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