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葦と百合

葦と百合

葦と百合

作家
奥泉光
出版社
集英社
発売日
1991-10-01
ISBN
9784087728149
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葦と百合 / 感想・レビュー

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どんまいシリル

オジサンのグダグダな会話がずっと続くと侮っていたら、すごいミステリーだった。キノコで幻覚あたりから、手に汗握る展開。幻想なのか真実なのか、そして時間も錯誤し、面白い。読んでいる間は面白いが、読み終えて大混乱。うん。正にミステリーだ。

2017/03/20

オーウェン

自然と共生を求める葦の会に失踪した人間を探すため、乗り込んだ式根。 だがそこは荒廃しており、消えた人間と殺害された人間が出てしまう。 ミステリだけど、次第に夢や幻想という世界観が露わになっていく。 メタフィクションのような展開もあるし、明確に事件の詳細も把握は難しい。 正しいかどうかをはっきりさせるような結末ではないので、奥泉さんの初期の作風は今とは違うことを実感。

2020/08/16

Tonex

奥泉光2冊目。メタ小説とは聞いていたが、こういう結末になるとは思わなかった。しかし、この手の変化球小説は二度と同じ手が使えない。作者がこの後どのような作品を書いたのか、どんな手で読者を驚かせてくれるのか、読むのが楽しみ。

2014/07/14

sundance1973

個人的に奥泉光の最高傑作。ミステリとしても10本の指に入る大、大好きな作品。とにかくこの文章のリズムが心地良くてたまらない。後半、百合が宇宙船になったり、まるでクスリの幻覚のような陶酔感の中で、言葉が意味の軛を解かれて、イメージだけが飛翔する感覚がたまらない。読書の悦びを最大限に味わわせてくれる作品。好きです!

yanyan

深まる謎、余韻の残るラスト等、物語の魅力に満ちており、マイベストの1冊です。

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