モグラびと ニューヨーク地下生活者たち
モグラびと ニューヨーク地下生活者たち / 感想・レビュー
空猫
「半地下」の家と言えば貧困の象徴だが。これは日の当たらない地下で暮らす「もぐらびと」と呼ばれる人々のルポ。人の目につく場所では暴力にさらされるので地下にもぐる。使わなくなった地下鉄、インフラの菅。それは地下18階にも及び迷路のようで…。政府は無きモノとして切り捨てたり、金づるとして利用したり。そこに居るのは薬物、酒の依存症から知的、精神の障害者、虐待から逃げ出した子供、、人が集まればコミュができる。地下から抜け出しても一人が寂しく戻る人も。そして戻りたくない人も→
2022/10/17
エリク
地下で生活しているホームレスが現実に存在することに驚きました。
2019/12/25
DEE
どこかのんびりしたタイトルと表紙絵からは想像がつかないほど内容は重い。 ニューヨークの広大な地下に暮らす人々。地上の暮らしを捨て、あるいは見捨てられ、何かから逃れ、何かを求め人々は地下に潜る。次第に地下生活に慣れて居心地の良さを感じてくるとさらに深く潜り、中にはもう地上には戻らない決意をする者も出てくる。 地下は危険だ。線路には高圧線が通っているし落下事故もある。そして麻薬で壊れた人間もウヨウヨしている。 警察も地下の警備には乗り気ではない。
2019/07/13
GaGa
97年に訳された本だが、今でも同じような状況なのだろうか?一度確立されたコミュニティを崩すのは難しいので、今も地下で暮らし続ける人がいるのであろう。他の国ではストリートチルドレンがこうした地下生活を送っていると聞く。切ない
2010/05/19
はる
フィクションノベルとルポルタージュとドキュメンタリーが共生するような一冊。マンハッタン島の地上人しか、それもメディアでしか知らない私には、グロッタの故郷を思わせる内容だった。東京にもあるのだろうか?北京ではマンホールから出て来た倭の障害者の姿を見たことがある。洞窟にグラフィティするHOUSElessの絵描きは、世界に点在するラスコー壁画そのものではないか。→
2024/05/15
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