闇のタンゴ 青い自転車(4)
闇のタンゴ 青い自転車(4) / 感想・レビュー
みほこ
終戦。ニュルンベルク裁判の結果と強制収容所でザラーが体験したことを知ったレアは赤十字を辞める。ザラーの復讐劇に巻き込まれてアルゼンチンへ行く。ナチスの問題は政治的には解決しているとはいえ、当事者のなかでは戦争は終わっていないんだと思った。復讐しても苦しみは増える。暴力は何の解決にもならない。
2014/11/18
くりこ
No3「悪魔は二度笑う」とともに再読。 パリ解放の部分があまり感動がないまま、あれっ?いつのまにか終戦だわと。 ただその後の反ナチ(ユダヤ人達)の壮絶な戦いには、日本人には想像を絶するものがある。丹念に取材し、細かく書くのは大変なことだったろう。実際はこんなもんじゃなかったはずだけど。 その激しい戦いの話の中で恋愛物をうまく絡ませて読み応えあり。
2024/10/22
obst
高校時代に読んだ本。シリーズ全巻読んだけれど、この『闇のタンゴ』が一番面白かった。ザラー・ムルシュタイン、まさに”復讐に散った毒の花。ザラーは最期、復讐のために生きることになってしまったが、それでも、その生き方は美しかった。女性として、ザラーの強い生き方に感銘を受けた。
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