アリス・B・トクラスの料理読本 ガートルード・スタインのパリの食卓
アリス・B・トクラスの料理読本 ガートルード・スタインのパリの食卓 / 感想・レビュー
yuma
パリを出て、愛する人と過ごした菜園での日々が描かれる『ピリニャンの菜園』が特に良かった。愛車を「ポーリーン叔母さん」や「レディ・ゴダイヴァ」と呼んで旅に出かける夢のような二人に、物語のある暮らしの豊かさをみる。
2015/06/01
kimumaki
ひとつ分かった事はピーマンの肉詰めはフレンチだと言うこと。 料理本の体裁を採ってるが、実際読むべきはレシピの合間のエッセイだ。初めて自分で魚をさばくのに第何級殺人だろうと考えたり、ピカソのために飾り付けた魚料理を彼に『マティス向きだね。』と言われたりする最初のくだりから一気に読めた。
2004/06/22
fumiko212
フランソワーズ・ジローがピカソと共にガートルードを訪ねた時のアリスの描写は、ガートルードに謁見するめにクリアすべき門番のような厳格で容赦ない女性であった。しかし、本書でそのイメージは大きく変わる。パートナーと異国に根を下ろし、2つの戦争を潜り抜け、客人をもてなし、もてなされ、旅をして、菜園を持ち、日々の食卓を整え、その日々をパートナーがなくなってからの自分の仕事として本にまとめる。何て幸せな人生だろうか。レシピが人から人へ伝わる様子から、ほのぼのとしながらも豊かな時代が感じられた。
2022/01/11
kimumaki
パリのアメリカ人の話を読みたくて、また借りてきた。 ああ、ハードカバー買おうかな。
2013/02/02
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