セルフポートレート 異国にて
セルフポートレート 異国にて / 感想・レビュー
ヴェネツィア
「訳者あとがき」では、これを「エッセイ集、ないしは散文集」としているが、私には限りなく小説(roman)に近いもの、いやむしろ小説そのものに見える。作家のこれまでのアプローチとは方法を異にするかもしれないし、あくまでも旅の現実に触発されて書かれたものには違いないが、そこに表出された世界のある種の混沌と幻惑は、トゥーサンの描き出す小説世界に他ならない。日本の記述が全体の半分くらいを占めるが、ここにあるのは少なくても我々が知る日本ではない。では何なのだ?—それこそがまさにトゥーサンの世界なのである。
2017/08/30
I am
トゥーサンの著書はどれも好きで、読んでみた。 残念だけどこれは面白くなかった。
2012/05/26
Figaro
観光者目線になっていないところがトゥーサンらしい。親日家らしいところが端々に表れているのも
2009/06/25
感想・レビューをもっと見る