地獄の静かな夜
地獄の静かな夜 / 感想・レビュー
Cinejazz
正体不明の匿名作家 A.J.クィネルの7篇の短編小説です。 ロンドン警視庁の特命刑事が金塊強奪犯を民間機で護送するさなか、狂信的テロ組織にハイジャックされる『手錠』、元傭兵クリ-シィが暴行された美女を救う『愛馬グラディエーター』、ボスニア・ヘルツェゴビナの内戦下での虐殺・拷問を裁く表題作の3篇が、男の哀愁を漂わせた印象に残る作品でした。
2021/09/27
タミイ
高校時代「ヴァチカンからの暗殺者」に一読み惚れ?してクィネル(と大熊榮氏の黄金組!)にハマり長編をほぼ読破して約20年。今になり短編集があると知った。旅列車の恋や驚きの宇宙実験など、所謂クィネル的世界と全く違う短編も面白いのに感嘆。昔クィネルに夢中になった理由を改めて再認識した。派手な戦いや荒れた紛争地帯、緻密な諜報戦だけでなく、その奥底にある深い愛や人情(と表裏一体の憎しみと復讐)こそがクィネルの魅力!クリーシィ登場の一編も良いが、一番印象深いのは表題作「地獄の静かな夜」。こんな復讐方法があるなんて…!
2016/04/13
tai65
星5つ
2017/01/16
まるまり亀
近々にクイネル氏の地元、地中海の小国マルタ共和国に行きます。彼が亡くなったことを知りちょっと残念・・
2009/06/09
バチスカーフ
ひさびさのクリーシィ・シリーズ。多少のマンネリはあるものの相変わらず面白い。登場人物たちが年老いてきたことも、単なる娯楽モノに無い魅力。タイトルの「地獄」は、もういらないのでは。
2008/06/23
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