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復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇

復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇

復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇

作家
ナサニエル フィルブリック
相原真理子
出版社
集英社
発売日
2003-12-05
ISBN
9784087734034
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復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇 / 感想・レビュー

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NAO

『白鯨』のもととなった捕鯨船エセックス号の悲劇を、生存者の手記をもとに詳細に描いたノンフィクション。不吉な彗星の出現、エセックス号の船員が起こした忌わしい事故。鯨による襲撃後の漂流で最悪な事態を引き起こすことになった理由も人的なミスによるものだったということを考えると、エセックス号の悲劇は神の怒りによって下された制裁のように思えてならない。生存者のその後についても、彼らの業が現れ、二人への神の意思が働いているように思えてならない。そこに、何ともいえない不安と恐ろしさを感じる。

2016/01/26

taku

究極の危機は人に真価を問う。オレが問われる時がありませんように。本書の核は、捕鯨船の沈没により地獄を経験した船員の生還劇だが、最も評価するのは多様な視点で調査、報告をしていること。ナンタケット島の興隆と変遷、人々の生活、捕鯨産業の実情、当時の捕鯨船や船員の姿、捕鯨の目的と方法がわかる。飢餓、脱水状態が及ぼす人体への影響や他の難破事故例、生還者のその後にも触れていて、価値ある記録書になっている。映画「白鯨との闘い」はだいぶ記憶が薄れてしまったけど、ようやく原作を読めた。

2019/02/03

april-cat

『船乗りサッカレーの怖い話』の中で、子どもたちの愛読書の1つがオウェン・チェイスが書いたエセックス号の話でした。オウェン・チェイスが書いたものは見つからなかったのですが、代わりに見つけたのがこれ。オウェンはエセックス号の乗組員だったこともわかりました。マッコウクジラに襲われて船を失い、仲間を食べながら3ヶ月にわたる漂流を生き延びた乗組員たちの話です。この本はセンセーショナルなトーンを押さえて、あくまでも客観的に事件を描き出していますが、マッコウクジラと出会ったあたりからの緊迫感はすごいです!オススメです!

2012/07/12

ゆう

以前からメルヴィルの小説を読んでいたため、映画の原作として気になって読んだ。こんな極限状態で、生き延びた人がいるのか…本当に恐ろしかった。映画ではどのようになっているか見てみたい。

2016/01/22

ショコラテ

太平洋でマッコウクジラに襲われて沈没した、捕鯨船エセックス号の乗組員のサバイバルな実話。カニバリズムよりも、捕鯨やナンタケットについての記述中心なので、印象としては淡々としている。アンデス遭難事故の方が、カニバリズムにおいては生々しかったかな。鯨油をとるためだけに鯨を捕り尽くしておいて、今になって日本に文句言ってくるとは片腹痛い。

2012/04/07

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