それぞれの情況 五味太郎 フィールド・ノート
それぞれの情況 五味太郎 フィールド・ノート / 感想・レビュー
kinkin
絵もさることながら文が面白い。そして世の中や人をちくりと風刺してあってうんうんとうなずきながら読んだ。そこで語られる人々の中には当然ながら私も入っているわけで、自分を見ることもできた。マンウォッチングは電車の中でよくしていたことがある。その頃はまだパソコンもケータイもスマホもなんにも無かったから居眠りしたり本を読んだり車窓を見る人、吊り広告を読む人他いろんなひとがいたなあ。今はみんなほとんどうつむいてスマホを黙々と・・・・
2018/09/04
へくとぱすかる
「何かのついでに見てください」とあるが、どのページを開いてもおもしろい。タッチは絵本と同じでも、実に辛口でユーモアたっぷりだ。「~という状況」「~の人」とか、こんなとき、こんな人っているよなぁ、と思ってしまう。よくここまで人間を観察しているものだ。山藤章二さんの作品にも通じるものがある。「下校時における子どもの状況」などは小学生だから、まだ絵本っぽいが、すでに大人目線。子どももつらいんですよ、本当は、って感じを見事に表している。政治・社会風俗などなど、各項目ごとに書かれたエッセイがまたワサビがきいている。
2020/11/11
魚京童!
自分が入ってないんだな
2017/01/12
ちゆりさん
私はマンウォッチングが好きだ。「とりあえず見ているのがやっぱり楽しい。見ながらあれやこれや考え巡らしているのがいちばん楽しい」わかる、わかる!五味さんもおんなじなんだな。これでいいのだ!ヾ(@゜▽゜@)ノ
2016/12/18
風花 kazahana
いつも行く小さめの図書館の全棚をゆっくり見る時間があり 何のコーナーだったか この本を見つけた。大人の絵本という感じ。大人の絵本なので チクリと刺される瞬間もある。30年前の本だけど 全く古さは感じない。しかも 男らしさ 女らしさなんて 今話題の ジェンダーについての記述もあった。あとがきを読んで 何でも見る 観察するのが好きだったという五味さんだからこそだと 改めて思った。この本を読んだあとで 前を走る車の中の人を ふと考えたりした😁
2021/12/04
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