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一九三四年冬-乱歩

一九三四年冬-乱歩

一九三四年冬-乱歩

作家
久世光彦
出版社
集英社
発売日
1993-12-01
ISBN
9784087740455
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一九三四年冬-乱歩 / 感想・レビュー

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林 一歩

熟成したワインを楽しむ如く、時間をかけて読了。

2014/08/31

めがねまる

古びた洋館のホテル、中国の美青年、美しい西洋の人妻、まるで小説そのものの舞台で、作中の江戸川乱歩は小説を書く。その小説と現実と乱歩の夢が複雑に絡み合い、迷路に入っていくような感覚になる。どことなく演劇というか、舞台のような印象を受けた。この題名、墓標のようだ。

2014/09/21

そうたそ

★★★★☆ よくもまあこんな複雑な構成の作品を書けたものだ。主人公を江戸川乱歩にするという試みにも一切手抜きが感じられない素晴らしさ。よく調べたなという驚きと久世光彦さん自身の博識ぶりへの驚きとの両方が感じられた。作中作『梔子姫』と現実での江戸川乱歩、双方が互いに入り混じるかのような展開は読んでいて先を見失いそうになる。そのあたりからこれは幻想小説かと思いながら読み始める。江戸川乱歩自身の回想もあちらこちらへ飛び、様々なミステリ作家の名前も登場する。ミステリ好きならそういうところ辺りもたまらないだろう。

2013/02/18

かずちゃん

説明不足が多い感じ、作中で梔子姫を執筆しているが、それと本篇との関連が今一。 本篇と話の筋が、それていくことが多く、その時代の探偵小説作家が多く登場する。しかし、枝の話の方が、おもしろい。もっと全体を短くまとめたら、よかったなどと 思ってしまった。

2016/05/06

ウメ

まるで乱歩がそこに居るような、眼前で筆を執っているような、摩訶不思議な世界を見せてくれる。どこまでが実際の乱歩と合致しているのか分からないが、私の中の乱歩像はこの一冊で確立。なんて可愛らしい人なのだ!

2012/11/15

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