バナールな現象
バナールな現象 / 感想・レビュー
榊原 香織
初期の頃の、大学哲学講師主人公の、カフカ的な。 ニーチェ、ツァラトゥストラへのオマージュ、ともいえるか。 この人のは結構当たりはずれがあって・・はずれた。 バナール;陳腐な
2024/10/08
Tonex
重層的に連環する妄想。迷宮的な悪夢。好きか嫌いかと言われたら、好きなタイプの小説ではあるが、内容を解説しろと言われても、今の理解力では不可能。
2014/07/19
OMO
面白さ:○ 興味:○ 読みやすさ:○ 新鮮さ:○ 文学的云々:×
2022/07/17
龍國竣/リュウゴク
暗がりから聞こえてくる「オトーサン」の声。大江健三郎、「グロテスク・リアリズム」という言葉がすぐさま連想されるだろう。時折挿入される俗世間的な話題が作者らしく、どことなくおかしみがある。終盤にかけて黙示録的な世界へと引き込んでいく様は、ただ格好良い。
2014/10/14
sundance1973
初奥泉作品。今では高村薫、村上春樹と並んでマイベスト3に入る作家。トレードマークである、虚実の入り交じる重層的な構成と、「ヘルメット」を「鉄帽」を表記するごつごつとした硬質な文体がたまらなく好き。中盤以降の暴走すれすれのドライブ感が楽しい。
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