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愛逢い月

愛逢い月

愛逢い月

作家
篠田節子
出版社
集英社
発売日
1994-07-01
ISBN
9784087740820
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愛逢い月 / 感想・レビュー

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なっく

かなり前の作品だが色褪せない篠田節。上り調子よりも、頂点を超えて堕ちていく時、その消えゆく中に光る苦しさ、痛々しさがかえって美しくて胸に刺さる。出会いがあるから別れがあり、出世の後には左遷があり、成長の後には老化が訪れる。著者あとがきによると「恋愛の勝者は、相手よりも少しだけ先に冷めた方」だそうで、別に恋愛は勝った負けたじゃないと思うけど、まだ大丈夫?もう駄目なの?みたいな感情の揺らぎから、どうして?許せない、といった恨み節までそれはもう上手く描けていて、流石という感じでした。

2020/11/06

れお

短編集なんだけど、後半三編は読んだ記憶があった。想像していた物語と違い、うーんな感想で、再読はないかな。

2014/03/22

ぷく

作者あとがきにあるように、様々な恋の残骸を見せつけられたような気がする。おんなはいかに、複雑で単純で、熱くて冷たくて、固くて柔らかいのだろうと思った。篠田節子、2作目。どちらも短編小説集。私の中で、彼女の作品は短編が限界だと痛感した。長編は恐らく最後まで読み終える自信がない。『38階黄泉の国』『ピジョンブロッド』、怖いけれど、きっとこのような二人は、間違いなく存在する。

2017/11/05

偽装結婚

恋愛を絡めた作品の短編集。実生活とそこから抱かれる感情が細かに描き込まれていて、説得力がある。「コンセプション」敦子の誠実なひた向きさから滲み出る怖さが非常にツボ。

2015/06/02

つっきー

★★ タイトルはドラマチックなのに、中身はものすごくどろどろ。愛が狂気に変わっていく様を見守らさせられる感じ。恋愛の勝者は、相手よりも少しだけ先に冷めた方ってあとがきにあるんだけど、素直に頷けないな。恋愛に勝者も敗者もないって思いたいし、形は変わってくのは仕方ないけど、それを冷めたとかいう言い方はしないで欲しかったかな。年に一度の逢瀬だからこそ、もっと情熱みたいなのを想像してたからちょっと残念な読了だった。

2013/05/10

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