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夜に忍びこむもの

夜に忍びこむもの

夜に忍びこむもの

作家
渡辺淳一
出版社
集英社
発売日
1994-10-14
ISBN
9784087741001
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夜に忍びこむもの / 感想・レビュー

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うろん

女性にとっての不妊について考えさせられた

Junko

東子から不倫妊娠を告げられ、あわてる秀樹。「想像妊娠?」「偽装妊娠?」を思わせるのだが、「彼女を説得すれ」といとこの立野に言われる。秀樹は優柔不断で、決断力がない、何とも頼りない男である。いつものホテルで東子が自殺を図るのだが、秀樹に発見してもらうための罠のように思う。秀樹は女にとって都合のいい男なのだ。この小説のテーマは「不妊治療」の苦しさ、辛さだろう。東子から語られる不妊治療の過酷さには圧倒される。また、子供のいない夫婦、子供の産めない女性に対する冷たさ、残酷さには、世間の思いやりのなさを痛感した。

2017/04/18

りゅか

不倫相手の東子から妊娠を告げられた主人公、秀樹の目線で描かれているお話。“妊娠”という出来事について、男と女ではこうもとらえ方が違うものかと思う。喜ぶ人あり、戸惑う人あり・・・。

2012/03/28

元吉

★★★☆☆ 不妊をテーマにした物語である。 最近では少子化ということも相まって不妊治療という言葉を耳にすることも多い。男はさほど気を使わないが、女性に対しては気をつかう。 無意識の内に、子供のいない既婚男女に対して子供の話題を避けてしまう。私だけではないと思うが、多くの人が同じ行動パターンを取る。それが反って当事者へプレッシャを与えるという悪循環。 不妊というテーマを当事者である夫婦の視点ではなく、不倫相手の男の視点で描かれているのが渡辺淳一らしい。

2007/03/10

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