花の寝床
花の寝床 / 感想・レビュー
ばいきんまん
樋上公実子さんの絵を見ると、ついつい手に取ってしまう。小川洋子さんの「おとぎ話の忘れ物」も、柚木麻子さんの「けむたい後輩」も。この本の中では、「防波堤」という話がいちばん好き。伝えもしない・頼みもしないのに、葉子と美佳の本当の気持ちが重なり、同じ決断をするところがロマンティック。唯一のハッピーエンドでもある。「オールド・ボーイ」も見方によってはハッピーエンドだけれど、私には辛い過去の話にしか思えない。
2013/03/03
神尾@図書館でバイト中
短編集だとは思わなかったので少しびっくり。主人公が女であること以外に共通点、共通するテーマはないように見える。好きなのは表題作と「幸福な妊婦」。表題作のまだ若い男の人の体を(ありきたりでも、)青い草にたとえた描写が好きだった。「幸福な妊婦」は、弱った男にどうしようもなく惹かれて、求められる女性像を演じてやる女の歪んだ感じが印象的だった。あえて望まれる姿ですり寄って、内心で憐れみに近い愛情を溢れさせる。ラストのなんともいえなさも、よかったと思う。
2013/10/22
gitta
怖かった~
2010/02/13
くうた
『花の寝床』に収録されてる『防波堤』が百合だと聞いて読んでみた✨短編でありながら盛り上がる話でめちゃ泣ける💧彼女は、知らない自分に会うのよ... これは色んな形の恋愛を描いた本で、その中の1つが百合という位置付け。1996年発行なのだ
2022/10/10
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