故郷
故郷 / 感想・レビュー
春菊
原発に関する考察として読む本ではない。原発はあくまでも背景。昭和50年代後半の日本の地方を描いている。過疎や農地の問題は、40年経っても解決されていないどころか、放置されたため、問題が現実のものとなっているのではなかろうか。飛躍するが、日本人はもっとお米を食べなければ、日本の過疎問題・食糧問題は解決しないだろう。「スイーツ」だの「パスタ」だのと言って米離れを刷り込んでいるマスコミに反省を求めたいと、私は常々思っている。
2022/09/17
okatake
原発銀座である若狭を舞台とした小説。水上さんの故郷でもあります。 若狭の素封家工藤家を舞台に、母の死。その兄弟たちそれぞれの立場。 その中で、若狭出身の母を持つアメリカ国籍の娘とフィリピンからの嫁の生き様の強さが引き立ちます。
2023/08/20
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