光の帝国 常野物語
光の帝国 常野物語 / 感想・レビュー
文庫フリーク@灯れ松明の火
常野(とこの)物語第一集。いきなり引き込まれる「大きな引き出し」の《しまう》《響く》能力。「オセロゲーム」の《裏返す》能力。予知能力を始め、異能力持ちながら[権力を持たず、群れず、常に在野の存在であれ]とする常野一族。「その都度違うキャラクターで」描かれる短編集のため、正直戸惑いました。登場人物がリンクしているので、メモを取りつつ展開が楽しみな次巻へ。タイトルからの勝手な連想で、一族の故郷は『遠野物語』の世界のように感じてしまいます。
2012/02/12
とも
★★★★常野一族にまつわる恩田独特の和風ファンタジーの連作短篇集。全体に漂うふんわかとした空気感はライオンハートに通じるものがあり心地がいい。
2015/11/21
雪紫
ファンタジー、ホラー、不思議な力を持つ一族にふりかかる様々な世界。読んでて思ったのは部分的に完成してるけど全体が繋がらないジグソーパズルをやってるかのような気分(自分でもどう例えればいいか不明)。他作家に例えると佐々木丸美さん・・・というには違うような。
2021/05/18
aki☆
恩田さんの「夜の底は…」シリーズが面白かったので同じくファンタジーの本書を読んでみた。こちらは連作短編集で内容もソフトだけど表題作の「光の帝国」は涙涙。「夜の底は…」の方が好みだけどこのシリーズも面白いので次巻も読んでみようと思う。
2017/05/27
たか
特殊な能力を持つ常野一族の人々の姿を描く連作短編ファンタジー。どことなく、柳田國男の『遠野物語』の雰囲気に似ている。友人に勧められて読んでみたが、残念ながら自分にはあまり合わなかった。C評価
2017/12/02
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