律子慕情
律子慕情 / 感想・レビュー
那由多
私が小池作品を選ぶ理由は、破滅エンド具合が好みだからなんです。まさかの、優しく温かい物語で戸惑ってしまいました。
星落秋風五丈原
少女律子の元を死という理由で去っていった叔父をはじめとする人々。死んでからも時々彼等は律子の元に現れる。昭和という時代を背景にした、甘酸っぱい少女の成長を描いた連作集。いくつもの懐かしく、暖かな記憶の断片に囲まれながら、人は果てしない時間の中を、静かに死に向かって泳ぎ続ける。万華鏡のように甦る、過ぎし日の風景。昭和の年月の中で、幾つかの身近な死が、少女・律子の前を通りすぎていった。人と人の交わりの切なさ、魂の美しさを柔らかな心に残して…。連鎖する果てしない時間、優しい心の記憶が甦る愛と死と命の物語。
2006/08/22
ゆりっぺ
1999年1月1日
まぁちゃん
短編集かと思いきや、律子さんが12才の頃から大人になるまでの小説。優しい話ばかりで、心温まる気がしました。お母さんがステキ。さすが小池まりこさん。
2017/03/16
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