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助教授ルリ子の恋

助教授ルリ子の恋

助教授ルリ子の恋

作家
谷村志穂
出版社
集英社
発売日
1998-02-01
ISBN
9784087743135
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助教授ルリ子の恋 / 感想・レビュー

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ふじさん

図書館本。谷村志穂の作品ということで借りてきたが、今までとは違う作風で最初戸惑った。大学の助教授のルリ子とロック・ミュージジシャンの蓮太郎の恋話、実は不倫とルリ子の論文に関わる騒動をコミカルなタッチで描いた1冊。蓮太郎の際立った個性とルリ子に大らかではあるが頑なさが交差し、なかなか面白い。どんな結末を迎えるか、楽しみに読み進んだが、最後はそれぞれの思いを貫くことになる。思わず笑いたくなるようなシーンがあると同時に、しんみりとする設定もあり、心地良い余韻の残る1冊。

2024/09/26

チェス

面白かった。最後は切なかったなぁ。マッキントッシュとかちと時代を感じさせるけど。 もう、文庫にならないのかなぁ。手元に置きたかったなぁ。 図書館本。

2019/05/05

柳田

1996-97年の小説。マッキントッシュでホームページをたちあげてうんぬん、みたいなところは時代を感じた。文章が独特と思ったけれど、ほのぼのしつつも生々しいような、妙な読後感をもった。主人公のルリ子は進化生物学者で、大家を批判した短いエッセイを書いたおかげで職を追われることとなる。3章では、公民館で公開講座の講師を務めて進化論の話をするのだが、少女に「私みたいな子が生きてなくて当たり前ってことですか」などと質問されて、手紙をもらうのだが、あれを無断でホームページに載せたらまずいだろう。昔はよかったのか。

2018/02/21

みけ

助教授ルイリ子と愛人連太郎、猫のニャンタロウ、親の残してくれた家で生活するが・・童話を読んでいるようなお話。

sai

今も学会ってこんなジイ様が仕切っているのかな?研究者となって生きる実感が初めて持てた女にひどいなあと思いながらも、障害を克服して生きようとする女子中学生にどんな言葉をかけようかと逡巡するうちに研究者の視点を越え始めたところからわくわくして読みました。島に移住してきっと小学校の講師をしながらサシバの民間研究者になって成長し始めるんだろうなとほっとしました。

2013/01/29

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