ワイルドフラワー
ワイルドフラワー / 感想・レビュー
あつひめ
純愛とは…純粋な愛、ひたすらな愛。みだらな純愛小説か。そう但し書きのように書いてあるんだから、めいっぱいインモラルに走ったのかもしれない?どうも物語がややこしく感じて登場人物をそれぞれ当てはめるところで苦労してしまったのは私だけだろうか。なかなか物語の中にのめり込めなかったので余計に時間がかかった。自分がゲイでないと言うことを証明するための強姦のようなセックス。でも、それで本当に証明できるのか?誰も愛せないのが苦し過ぎるのか。なぜそこまでセックスで自分を見極めるのか。体で愛することが必要なのかな。
2013/04/29
遥かなる想い
辻仁成という作家の本は 、人間の奥に潜む暗い情熱のようなものをうまく 描写しているような気がする。本物語は、ニューヨークに舞台を置き、3人と男性と1人の女性を描きながら、ある種暴力的な愛を一気に描いていく。 『ニュートンの林檎』でもそうだが、破滅的なものへとひた走るその筆力には感心させられる。
2010/05/19
星落秋風五丈原
俺はゲイ?僕は性の奴隷?そして、作家の私は…。ニューヨークに暮らす一人の女と三人の男がそれぞれの真実を探し求め、抑圧された自分を解放していく、インモラルな純愛小説。 NYのバーでアルバイトをする香奈江と彼女に翻弄されて破滅していく3人の男達の姿を描く。ヒエラルキーやジェンダーの問題を扱った小説。
2001/05/06
livicra
約20年振りに再読。尾崎豊をモデルにした作品を書いている、と辻さんが当時語っていたので、どう解釈していいのか分からなかったが、今は何となくわかる気がする。ジェンダーの問題も今とはかなり違いもっと保守的だったから、ここまで思い悩んだという事なのかな…物語は重い雰囲気で流れていくので読んでいて疲れはするが、当時の世間の問題や雰囲気を思い出し、ノスタルジーを感じた。
2022/01/13
ゆりっぺ
1999年2月16日
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