草莽枯れ行く(上)
草莽枯れ行く(上) / 感想・レビュー
ハッピーハートの樹
北方さんの日本が舞台の小説は初めて読みます。三国志や水滸伝に比べると、人物が柔らかい感じがしました。日本人的と言うか、日本人なんだから当たり前ですけれど。武士が武士らしい時代だったら違うのかな。辰五郎、次郎長はなかなか良いけれど、まだ命のやり取りに腰が引けてるのかな。命は簡単に捨てるべきじゃないと思うので、このくらいのほうが共感できます。下巻は相楽総三の命が燃える。死ぬ時が最もかっこいい北方さんだから、どれほど輝くのか楽しみです。/禅問答的な会話。誰かが言うからいつもより気になったし。僕にも分からへんね。
2018/06/06
ウメ
サイン会でお会いしたダンディ北方に草莽が一番好きな作品なのだと伝えたところ、渋い声で「俺も好きなやつだけどよ、売れなかったんだよ」と苦笑いされていて、ますます北方氏&本作が好きになってしまった。
2007/04/25
ふっちゃん、男性60歳代(乱読書歴50年)→70歳になった。
上下2巻の感想。私には北方謙三さんの幕末維新の物語が珍しく感じられた。ただ何時ものようにしっかりとした内容で、また違うものの見方が出来た。主人公は二人で、一人は関東草莽の攘夷志士相良総三とヤクザの清水の次郎長。 総三は薩摩でも長州でもない浪士だが、攘夷の志は高い。次郎長は幕末の市井の中でヤクザの身をわきまえて行きている。 【4.2】
2024/07/10
まつけん
相変わらず、北方謙三氏は、男が心魅かれる男を描いてくれます。幕末に活躍した歴史上の人物に“人間味”をつけ、グッとリアルで身近な人々にしてくれる北方マジック… その分、登場人物の哀しみ、苦しみが胸にせまり、苦しくなります。もう一度「黒龍の棺」(北方版土方歳三物語)を読み返してみたくなりました。
2013/06/09
Hata Shinichi
次郎長目線の幕末ですね。面白いのですが、同じ幕末が舞台で土方歳三が主役の黒竜の柩に比べたら、少し小粒感が。。 坂本龍馬で書いてくれればよかったのに。。 ただ次郎長のハードボイルド感も流石です。いい親分にはいい子分、姉御、好敵手がいますね。下巻はまたそのうち読みたいです。
2019/06/04
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