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源氏に愛された女たち

源氏に愛された女たち

源氏に愛された女たち

作家
渡辺淳一
出版社
集英社
発売日
1999-04-05
ISBN
9784087743937
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源氏に愛された女たち / 感想・レビュー

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いろは

今、『猫町倶楽部』で源氏物語が話題になっている。私は作品が長編なので実際に読んでみる気にはなれないが、「読んでいないからわかりません。」では話も出来ず面白くないので、今、源氏物語関連の作品を漁っているのである。そこで、まず初めにたどり着いたのが、「愛の流刑地」でおなじみの渡辺淳一のこの作品。実に楽しい作品だった。これだけ沢山の女性が出てくるので、自分の身近に感じる女性は現れるだろうかと思っていたが、結局、憧れることも、羨ましいと思うことも、嫌うこともなかった。しかし、やっぱり男女の感情、関係は彩り豊かだ。

2018/11/11

ず〜みん

図書館の本で読破。女の研究者や作家は『夕顔嫌い』『六条御息所大嫌い』みたいな感情が筆先から伝わってくることが多いのだが、『こうしていたらもっと愛されたのに』という男性の目線で、アドバイス的な書き方をしているのが筆が穏やかで読みやすかった。ただ、花散里が書いてなかったのは残念だなぁと思った。紫の上との書き分けが難しかったのかもしれませんが…

2012/01/28

がんちゃん

#愉楽にて の主人公である現代の光源氏こと久坂の遊びっぷりと、渡辺淳一の源氏物語を通した世界観を比較するには最適の書? 渡辺淳一は、紫式部は男性経験の少なさのあまり、源氏物語での性愛表現が少なすぎると非難されていらっしゃいますが、 #失楽園 や #愛の流刑地 のような露骨な表現を使われていたら、学校の古文の授業で源氏物語は逆に取り上げられないでしょう。 愉楽にてもそろそろ終焉。 #愉楽会 のメンバーには、是非一読していただきたい(笑)。

2018/08/19

ちなつパパ

渡辺淳一先生にかかると、源氏物語も恋愛マニュアルというか「恋愛のバイブル」のような趣きになります。源氏と、愛された女性たちの心の奥深くを鋭く抉るエッセイです。再度、登場人物たちの内面を思いながら「源氏物語」を再読したくなりました。『男女の愛は永遠のテーマであるが、自然科学のように先人の業績の上に積み重ねてはいけぬ、進歩しない一代かぎりで断絶する知恵である』は至極名言と思います。

2013/02/07

mori

源氏物語に出てくる女性について性格、生き方などを章ごとに男性目線で描いた書。酒井さんの女性目線の書と少し違い、男性から見た愛し方について考えさせられる。幸せだったかどうかは物語の描かれ方だけで言えない。読み方によってはどちらともとれる。源氏物語ならばやはり一の人は紫の上かなと思うが、愛された分の哀しみ、我慢もあっただろう。最後の章は光源氏について書かれていて幼少から最後まで母を求めて愛する人を探し続けた切ない一面に触れられていた。

2017/12/13

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