エクスタシー/メランコリア/タナトス 快楽と倦怠と死の独白 村上龍自選小説集(6) (村上龍自選小説集)
エクスタシー/メランコリア/タナトス 快楽と倦怠と死の独白 村上龍自選小説集(6) (村上龍自選小説集) / 感想・レビュー
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三部作の中で、一作目のエクスタシーが最も好きだ。 村上龍作品の中では好みが別れる作品だと思う。 私はこれからも、苦しい時にエクスタシーを読み返すだろう。 「ヒューマニズムから遠い」 これ以外の強さの定義は、一切が現存秩序を担保する為に多数派が醸造するイデオロギッシュなアジテーションに過ぎないと追確認する為に。 相対化にしか本当の癒しはない。 居直りにしか本当の勇気はない。 読み返す度に、空っぽな、無色透明な積極的ニヒリズムが湧き起こり、私は跳躍する。
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