鳥類学者のファンタジア
鳥類学者のファンタジア / 感想・レビュー
榊原 香織
大変面白かったです。 SF? 作者の猫愛、ジャズ愛がビンビン響いてきました。 ジャズピアニストのヒロイン、第2次大戦末期のドイツにタイムスリップ? この人のジョークは私のツボにはまります。内容と全然関係ないタイトルが謎。
2024/08/25
ゆぎ🖼️
鳥に関する話は無かったような。🤔ジャズの話やクラシックの世界を幻想的な物語にしていて世界観に引き込まれた。ドラッグ?より脳は音楽を求めるて話でマフィアや暴力団に呼ばれて演奏した生業から冒頭にあってヤバいのかな?と思ってたら後半はマイルス・デイビスとの話になったり楽しめた。
2021/11/21
大奥のじぃ
奥泉さん初読みですが肌に合う文体です。こんな、ワンセンテンスの長いビバップJAZZを彷彿させる文章がたまんなくよく響き、ズンズン読ませていただきました。 山下洋輔サン作曲のフォギーズムードもなんとなくブルースで良い感じ。NYのセッション描写が最高でセロニアス・モンク、マックス・ローチ、カーリー・ラッセル、ファッツ・ナバロ、ソニー・ステット、マイルス・デイビスのセッション。脳内再生されるナンバーは「A Foggy Day」一択。心に灯がともる、そんな一冊。
2023/09/25
サンノート
500pくらいある長編。もっと短くしてもプロット的には問題のない内容。ピアニストの36歳女性が時を遡る話。読みやすく書かれた一般小説がデジタル的だとすれば、この作品はアナログ的だ。普通の一般小説であるならば、容易に削ぎ落としてしまうであろう部分を、執拗に細かく書き込んでいる。もはや神経症の疑いすら持ってしまう。だが、この作品の魅力はおそらく、その膨大かつ緻密な描写によるものだ。 ここを楽しめるか、楽しめないかで、この作品の読後感はまったく違ったものになるだろう。
2017/12/01
ハッピーハートの樹
分厚い本を読む前には尻込みしがちです。読み始めには終わりが見えなくて、でも終わりが近づいてくるとあっという間だった気がして。達成感もあるし、そもそも楽しいし。でももう一回はなかなかできなくて。分厚い本って、フォギーの言う“旅”に通じるものがありますね。ときどきフォギーが言ってるのか、筆者の心の声なのか分からなくなるところや、超へ理屈な感じなのは、奥泉さんの持ち味なのでしょうか。宇宙オルガンとかロンギヌス物質とか、結論は煙に巻かれた気がするのも持ち味か?なんだかんだあるけれど、楽しかったので、全て良しです。
2017/03/14
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