東京物語
東京物語 / 感想・レビュー
再び読書
安心の奥田節が飛び交う。この人の文章は何故か、心に溶けいる。自分に影響を与えた音楽の様に当時の思い出と共に、文章が身体の中に入り浸透し、心を揺する様な気がする。ジョン・レノンが射殺された日、ぼくは高校生でした。「スター・ウォーズ」は中学生、「ゴースト・バスターズ」は大学生といったり来たりで、最期のベルリンの壁崩壊は社会人でした。まるで、自己紹介の様な錯覚に陥る時代を、楽しめた一冊でした。感想というより自分の思い出をだぐる様な読書でした。確かに「何じゃ、こりゃ」は定番でした。
2014/01/09
ふう
あゝ、そんな時代だったなと甘酸っぱい懐かしさを感じながら読みました。東京への憧れ、上京してからの期待と寂しさ、いわゆるバブルと言われた時代の様子。たくさんの人が書いているように、本当に奥田さんは時代の描き方が上手。浮かれているだけなように見える主人公ですが、悩んだり後悔したり、周りの人へのやさしさが感じられるのも奥田さんならではの温かさですね。「青春が終わり、人生は始まる」その人生はけっこう重くて長い!みんな頑張れ。
2018/03/05
アッシュ姉
1970年代後半から80年代の東京を舞台とした青春グラフティ。時代背景が古いので、読むのを後回しにしてましたが、そこはやっぱり奥田さん!面白かったです。当時のことをあまり知らなくても、充分楽しめました。自伝的小説のようで若かりし頃の奥田さんを垣間見た気がしてニンマリ。コピーライターとしても有能だったんだ、女の子には不器用で憎めない、やっぱり好き好き!が止まらない奥田姉さんでした。ファンなら必読。同年代で男性の方はさらに楽しめると思います。
2014/10/24
扉のこちら側
初読。時代を描く、短編連作。バブルの空気感とかベルリンの壁崩壊とか。がむしゃらな20代。
2013/05/05
mizshnami
最近は、開門したダムのように勢いよくでることないな。しっかし懐かしい描写ばかりで、なんだかこっ恥ずかしいやら、甘い気分になるやら、腹が減るやら・・・あ~、タイムスリップしたい。
2014/08/09
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