続ものがたり風土記 (ものがたり風土記)
続ものがたり風土記 (ものがたり風土記) / 感想・レビュー
donky
「ものがたり風土記」が文庫だったのと違い、単行本はやはり重い。でも、その面白さは格別でした。どの紀行もそれぞれの小説の秘話を探り、さながらミステリーものを読む風情。印象に残るのは、宮沢賢治の「注文の多い料理店」の〈どんでん返し)考、徳島での〈笑い〉話探索、北海道の「飢餓海峡」のリアル、三島「死の島」やアイヌと和人の攻防に見る悲哀…。著者の鋭くも、温かい視線がとてもいい。「ストーリーが小説のボディであるとすれば、モチーフは小説のマインドだ。風土はこのどちらとも関わっている」の結語は、要を得て肝の気がします。
2015/10/19
あやか
色々な話が盛りだくさんで面白かった
2011/12/15
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